【  2010年11月  】 更新履歴 

  11.21.  【 † 映画 † 】  A・タルコフスキーの『鏡』における、「母性」的イメージとしての「海辺」の音   さわりを読む▼
  11.21.  【 † 映画 † 】  デヴィッド・フィンチャーの『The Game』の中に存在する、ヘンリー・ジェイムズの「幽霊」   さわりを読む▼
  11.14.  【 † 神秘主義 † 】  終末論と、メシアニズムの本質について   さわりを読む▼
  11.13.  【 † 文芸理論 † 】  「論考」と、「小説」を、別個のスタイルとして完全に分けることの必要性   さわりを読む▼
  11.11.  【 † 映画 † 】  『ノーカントリー』が、今のところ私の中で映画首位   さわりを読む▼
  11.10.  【 † 美術/アート † 】  マグリットと、顔   さわりを読む▼
  11.07.  【 † 文学 † 】  ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転 デイジー・ミラー』   さわりを読む▼
  11.07.  【 † 宗教学 † 】  一神教とシステム理論の結合地平   さわりを読む▼
  11.05.  【 † 存在論 † 】  『有と時』   さわりを読む▼
  11.04.  【 † 美術/アート † 】  村上隆の自画像   さわりを読む▼
  11.01.  【 † 美術/アート † 】  宗教の伝染過程についてのエスキス   さわりを読む▼
  11.01.  【 † 美術/アート † 】  ジョージ・ダイヤーを巡る、小さな小さな絵画論的断章   さわりを読む▼

◆2010年10月     ◆2010年11月       ◆2010年12月

A・タルコフスキーの『鏡』における、「母性」的イメージとしての「海辺」の音 

† 映画 †


 映画史に残るほどの、極めて重要なシーンだと思うが、よく耳を澄まして聴いていると、やはり背景に「海鳥の声」が入っている。それだけでなく、波の返す音も流れているので、やはりこのシーンの演出は、母親が持つ「海」のような神秘的イメージを、音声によって取り入れていると思う。現在、少しずつ観ている『ノスタルジア』でも、「聖母子」のイコンを巡る「母性」的なテーマを感じるので、少なくとも『鏡』と『ノスタルジア』に...全文を読む

デヴィッド・フィンチャーの『The Game』の中に存在する、ヘンリー・ジェイムズの「幽霊」 

† 映画 †


 マイケル・ダグラス主演の『The Game』は、個人的に非常に印象的な作品だ。特に、冒頭の回想シーンと、それに続くシーンのフラッシュバックが入る箇所には、ストーリーラインとは別の深みがある。幼年時代の回想として、パーティーが愉快に描かれつつ、父親の仕事を暗示させるような描写も入っているように感じるが、やがて彼が洋館の屋上の上に立つ幻想的なシーンへと接続される。この父親が夕陽を浴びながら、投身自殺する直前の...全文を読む

終末論と、メシアニズムの本質について 

† 神秘主義 †


 by Steve Hanksこのページでは、宗教が往々にしてその教説に持つ、終末論とメシアニズムについて考える。終末論と、メシアニズムの本質は同じものである。というのは、終末論が「世界の終わりが来る」ということを信じることであるのに対し、メシアニズムは「来るべき方は来られる」ということをやはり信じることにあるからである。これらは双方、ともに「間の理論」によって説明できる。間とは、例えば「家」と「家」の「あいだ...全文を読む

「論考」と、「小説」を、別個のスタイルとして完全に分けることの必要性 

† 文芸理論 †


 by Gerhard Richter私は今、少し長めの小説を書いているのだが、書いているうちにあることを知った。それは、ブログで「論考」として書くべきものを、小説の中にも登場させてしまう癖が存在するということである。もちろん、クンデラのような作家は、例えば『存在のたえられない軽さ』において、多少の評論めいたことを含ませているし、ビラ=マタスの『バートルビー』もまさに、評論的なテクストで構成されている。しかし、私は...全文を読む

『ノーカントリー』が、今のところ私の中で映画首位 

† 映画 †


 ゴッドファーザー [DVD](2004/10/22)マーロン・ブランドアル・パチーノ商品詳細を見るこの作品から伝わるものが最低でも二つある。一つ目は、仲間を殺されたら、必ず、どんな手段を用いてどれほど時間がかかろうとも、絶対に落とし前をつけること。二つ目は、絶対に愛している女性を傷付けないこと、守り抜くこと。コッポラの本作は、以上の二点をメッセージとして発信しているのであって、マフィアの抗争劇は全てその枠組みに過ぎ...全文を読む

マグリットと、顔 

† 美術/アート †


 私は密かに告白するが、全哲学、全神学の根本命題は「顔」であると考える。これから、私は少し「顔」とは一体何なのかについて、マグリットの絵を参照しながら思考したい。私が思うに、「顔」は存在しない。存在しているのは顔の様態であり、「顔」という何か特別な原型が存在するわけではない。世界中には数多くの民族が、人種が、存在し、同じ日本人でも、そして同じ年齢でも、そして同じ眼鏡をかけている青年同士でも、顔は一つ...全文を読む

ヘンリー・ジェイムズ『ねじの回転 デイジー・ミラー』 

† 文学 †


 ねじの回転デイジー・ミラー (岩波文庫)ヘンリー・ジェイムズ (2003/06/14)岩波書店 この商品の詳細を見る“アメリカ的なもの”と“ヨーロッパ的なもの”の対立を扱い、一躍ジェイムズの文名を高めた「デイジー・ミラー」。その解釈をめぐって議論百出の感のある、謎に満ち満ちた幽霊譚「ねじの回転」。“視点人物”を導入した最もポピュラーな中篇二篇を収録。新訳。「ジェイムズの肖像」(まるでゴシック小説の伯爵の如き) 『ねじの回...全文を読む

一神教とシステム理論の結合地平 

† 宗教学 †


 「The Tomb of Solomon」      by  NOMEacute;, Franccedil;ois de カトリック教会というのは、カトリックという教義、階層性、信徒と非信徒のコミュニケーションそれら全てを内包した宗教システムである。我々はこれから、この我々の精神的、信仰的基盤である「カトリックである」という存在論的規定を、我々なりにディコンストラクトする。その上で重要なのは、徹底的にニクラス・ルーマンである。ルーマンの『マスメディ...全文を読む

『有と時』 

† 存在論 †


 有と時(1997/12)M. ハイデッガー商品詳細を見る  「神/有」と、「被造物/有るもの」の姉妹関係について  ハイデガーを読んでいて感じるのは、彼がキリスト教神学に依存しているということだ。まず、以下の構図がある。「神はひとを創造した」→「ひととは被造物である」「現有は世界に被投されている」→「現有は世界に企投する」お解りだろうか?要するに、「神」が「有」に、「被造物」が「有るもの」に変換されているだけに...全文を読む

村上隆の自画像 

† 美術/アート †


 もしも、美術の時間に「自画像」を描く授業があったとして、これを笑顔で持ってきた生徒がいたとすれば?これは、村上隆の自画像の一つだといわれている。私はここに、非常に記号化された高度な「狂度」を感じるのである。これは計算されてデザインされたに違いない。...全文を読む

宗教の伝染過程についてのエスキス 

† 美術/アート †


 by Takashi Murakami画家は、自らが創出した「単位/記号」を拡大させる。つまり、画家は額縁を越えて、空間に「単位/記号」を布教する。それは次々に伝染していく。芸術は、ハイデッガーが語ったように、「インパクト」でなければならない。衝撃力を持たない芸術は芸術ではないのである。観客を仰天させること。by Yayoi Kusama高校時代に私はよく、草間弥生の作品(小説も含めて)に触れた。彼女にも独自の「単位/記号」の布...全文を読む

ジョージ・ダイヤーを巡る、小さな小さな絵画論的断章 

† 美術/アート †


 「George Dyer」絵画には霊と肉がある。霊というのは、画家が「表現したいもの」であり、肉とはその現出様態、すなわち「表現されたもの」である。by Francis Baconフランシス・ベーコンの描いたジョージ・ダイヤーは、ベーコンという一つのスタイルによって見事にデフォルメされている。by Takashi Murakami村上隆の描いたジョージ・ダイヤーも、村上という一つのスタイルによって見事にデフォルメされている。私が主張したいこ...全文を読む

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