【  2012年08月  】 更新履歴 

  08.30.  【 † キリスト教神学 † 】  AVE MARIA   さわりを読む▼
  08.29.  【 † 神秘主義 † 】  「ひとりかくれんぼ」の起源の解明   さわりを読む▼
  08.29.  【 † 神秘主義 † 】  あなたが昨夜見た夢の中から、「本当のあなた」を見つけ出す方法   さわりを読む▼
  08.25.  【 † 文学 † 】  出発点としてのサミュエル・ベケット   さわりを読む▼
  08.21.  【 † 映画 † 】  ラース・フォン・トリアー『アンチ・クライスト』における、神学の不在   さわりを読む▼
  08.16.  【 † 映画 † 】  『真珠の耳飾りの少女』の黄金色の髪の毛   さわりを読む▼
  08.15.  【 † 建築学 † 】  小澤京子『都市の解剖学―建築/身体の剥離・斬首・腐爛』――ルドゥーにみる18世紀の「視と知のあり方」   さわりを読む▼
  08.13.  【 † ファッション † 】  なぜゴシックか?   さわりを読む▼
  08.12.  【 † 映画 † 】  『ブーリン家の姉妹』 イングランド国教会成立までの秘められた激動    さわりを読む▼
  08.12.  【 † 映画 † 】  アレクサンドル・ソクーロフの短編ドキュメンタリー映画『マリア』について   さわりを読む▼
  08.12.  【 † 文学 † 】  ライプニッツ、ボルヘス、そして円城塔――『バナナ剥きには最適の日々』、『後藤さんのこと』   さわりを読む▼
  08.10.  【 † 美術/アート † 】  Steve Hanksの描く波打ち際の女性たち   さわりを読む▼
  08.09.  【 † 文学 † 】  少年のようにイノセンスな優しい彼氏 望月あんね『グルメな女と優しい男』   さわりを読む▼
  08.04.  【 † 文芸理論 † 】  小説の基礎学習(3)ジュリアン・グリーン「クリスティーヌ」   さわりを読む▼
  08.03.  【 † 文芸理論 † 】  小説の基礎学習(6) テス・ギャラガー「ふくろう女の美容室」   さわりを読む▼
  08.03.  【 † 文芸理論 † 】  小説の基礎学習(5) 久生十蘭「黄泉から」   さわりを読む▼
  08.03.  【 † 文芸理論 † 】  小説の基礎学習(1) ジェイムズ・ジョイス「イーヴリン」   さわりを読む▼
  08.03.  【 † 文芸理論 † 】  小説の基礎学習(2) オーギュスト・ヴィリエ・ド・リラダン「ヴェラ」   さわりを読む▼
  08.02.  【 † 文学 † 】  伊藤美佐子『通り道』   さわりを読む▼
  08.01.  【 † 文学 † 】  トーマス・マン 『ブッデンブローク家の人びと』 (1)   さわりを読む▼

◆2012年07月     ◆2012年08月       ◆2012年09月

AVE MARIA 

† キリスト教神学 †


    by Leonardo Da Vinci世界は、マリア様の慈愛によって古より守護され続けている。それを認識する者は、マリア様の恩寵を受けることができる。今日、仕事から帰ってきて小説の続きを書いていた。そして、私を生んでくれた母に対して、非常に強い敬愛の念を呼び覚ました。このようなことは無論母には語れないが、私は文学の中では、ずっと昔から母に片想いし続けているらしい……。「聖母祝詞」Ave María, gráti...全文を読む

「ひとりかくれんぼ」の起源の解明 

† 神秘主義 †


 ひとりかくれんぼby Mia Mäkilä 出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』ひとりかくれんぼとは、日本の近代怪談の1つで、いわゆる都市伝説である[1]。ひとり鬼ごっことも呼ばれる[2]。 概要 元は関西地方や四国地方でコックリさんと共によく知られる遊びであったといわれるが[1]、ある大学のサークルが都市伝説の広まりかたを研究するため、意図的にこうした話を世に流布したとする説もある[3]。コックリ...全文を読む

あなたが昨夜見た夢の中から、「本当のあなた」を見つけ出す方法 

† 神秘主義 †


 本格的な夏が近付いてきましたね。今回は、毎日の生活の中で疲れることの多い現代人のために、一つの癒しの道をご案内してみようと思います。まず、あなたはふと思い立ちます。来週の休日にでも、車でちょっと広々とした野原が見渡せるところまでドライブしてみようかしら。あなたは大切にしている黄色の可愛い自動車に乗って、野原まで走らせます。やがて海沿いの道までやって来たあなたは、そこに灯台を目にします。海辺の灯台は...全文を読む

出発点としてのサミュエル・ベケット 

† 文学 †


 伴侶 (りぶるどるしおる 2)「闇のなかにおまえといっしょにいる他人について作り話をするおまえについての作り話」この作品は、ベケット文学の中で最も重要な作品である。というのは、これは現代文学の実情を全て露呈しているからだ。本書の最後のページは特に重大である。空虚な言葉を重ねるたび、おまえは最後の言葉に近づいていく。いっしょに作り話も。おまえといっしょに闇のなかにいる他人についての作り話。闇のなかにおま...全文を読む

ラース・フォン・トリアー『アンチ・クライスト』における、神学の不在 

† 映画 †


 アンチクライスト [DVD](2011/09/07)ウィレム・デフォー、シャルロット・ゲンズブール商品詳細を見るラース・フォン・トリアー(Lars von Trier, 1956年4月30日 - )の『アンチ・クライスト』を観た。本作は、セラピストの壮年の男性が妻をカウンセリングするために引き起こしてしまった不幸を描いている。断片的に語られているが、妻はおそらく精神医学に関するある論文を執筆していた。そのテーマの内容は、本作で彼女自身が体現...全文を読む

『真珠の耳飾りの少女』の黄金色の髪の毛 

† 映画 †


 真珠の耳飾りの少女 通常版 [DVD](2005/01/25)スカーレット・ヨハンソン、コリン・ファース 他商品詳細を見る非常に映像の美しい映画だった。主要人物である「真珠の耳飾の少女」であるグリートを演じたスカーレット・ヨハンソンも、画家フェルメールを演じたコリン・ファースも、どちらかといえば寡黙で、視線や表情によって演技している場面が多かったように思う。舞台は1665年のオランダ、デルフルトで、フェルメールは既に富裕...全文を読む

小澤京子『都市の解剖学―建築/身体の剥離・斬首・腐爛』――ルドゥーにみる18世紀の「視と知のあり方」 

† 建築学 †


 都市の解剖学―建築/身体の剥離・斬首・腐爛(2011/10)小澤 京子、田中 純 他商品詳細を見る小澤京子、田中純『都市の解剖学』の第三章「適合性と怪物性――クロード・ニコラ・ルドゥーの両極的性質」についての記録を残しておく。因みに、私にとって小澤京子は特別な研究者であり、この本を読んで受けた衝撃には非常に大きなものがあった。その残響は現在も響いている。前回このブログで掲載したのはルクー論だったが、本章は磯崎新も...全文を読む

なぜゴシックか? 

† ファッション †


 Schillerndes Dunkel(2010/05)Alexander Nym商品詳細を見るゴシックは、サバトや魔女集会、総じて「魔術」を目に見える形で表現した身体デザインだといえるだろう。Dior以外に、秘密の集いの衣装として極めて有効だと考える。 ...全文を読む

『ブーリン家の姉妹』 イングランド国教会成立までの秘められた激動  

† 映画 †


 ブーリン家の姉妹 コレクターズ・エディション [DVD](2009/04/01)ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン 他商品詳細を見るナタリー・ポートマンとスカーレット・ヨハンソンが競演した『ブーリン家の姉妹』を観ました。この映画はイギリスがカトリック教会と袂を分かち、イングランド国教会が成立するまでの王室のスキャンダルを描いたものです。物語の中でも非常に重要な役割を持っているヘンリー8世はイングランド王室...全文を読む

アレクサンドル・ソクーロフの短編ドキュメンタリー映画『マリア』について 

† 映画 †


 タルコフスキーに見出されたロシアの映画監督アレクサンドル・ソクーロフのドキュメンタリー映画『マリア』(1978-88)を観た。本作はウェジェーニノ村というロシア辺境の田舎の街で暮らしている平凡な農婦の女性マリア・ウォイノワが送った「ある夏の記憶」を核にした美しく喉かな作品である。特に毎日通勤で高層ビルの影になって歩いている我々都会人にとって、この映画が宿している「農婦の手」が持っている独特な優しさには、...全文を読む

ライプニッツ、ボルヘス、そして円城塔――『バナナ剥きには最適の日々』、『後藤さんのこと』 

† 文学 †


 バナナ剥きには最適の日々(2012/04/06)円城 塔商品詳細を見る円城塔は『バナナ剥きには最適の日々』の中の、けして見逃せない一篇『AUTOMATICA』『円城塔』において、エクリチュールそれ自体を以下のように適切に規定している。「常に別の方向への逸脱を可能にしていく新たなツール」を目指すべきものであると。換言すれば、それは「文学」という制度の「外部」への志向性である。我々が何かを、例えば「小説」を書く時、我々はそ...全文を読む

Steve Hanksの描く波打ち際の女性たち 

† 美術/アート †


 Moving on: The Art of Steve Hanks(2007/11/30)Steve HanksKeith Olson商品詳細を見るこのブログでも、既に何度も紹介してきたスティーヴ・ハンクスの画集。「女性」を描かせた時に、彼ほど心を安らがせる描写を得意とする画家が、果たして現代にまだ残されているのだろうか?女性を描いた画家といえば、私はクリムトよりもワイエスが好みなのだが、ハンクスの描く女性には実はあるパターンが存在しているのに気付く。それは、「...全文を読む

少年のようにイノセンスな優しい彼氏 望月あんね『グルメな女と優しい男』 

† 文学 †


 source Imperfiction群像新人賞を受賞した望月あんねさんの『グルメな女と優しい男』(2005)を読みました。奈良美智さんの絵に出てくるような不思議な人物たちが描かれていました。主人公の「りん子」も、グルメの極北ともいうべき「どうにかして人間を一度食べてみたい」という謎めいた願望を持っているOLです。この彼女が好きになってしまうのが、川沿いの小屋で隠者のように生活している心優しく純粋な青年、「一郎」です。一...全文を読む

小説の基礎学習(3)ジュリアン・グリーン「クリスティーヌ」 

† 文芸理論 †


 Frederic Leighton, 1st Baron Leighton「少年時代に見た神秘的な少女」ジュリアン・グリーンの初期短編の代表作、発表は1928年。極めて印象的な短編で、構成、展開、描写、どれにおいても突出して素晴らしい。これについては、たんに「基礎」を学ぶ読解だけでは勿体無いほどである。「起」夏休み、主人公の少年は母と叔母の家に滞在する。叔母の家で、彼は(作中では「私」が回想する、という形式になっている)叔母の娘と出会...全文を読む

小説の基礎学習(6) テス・ギャラガー「ふくろう女の美容室」 

† 文芸理論 †


 ふくろう女の美容室 (新潮クレスト・ブックス)(2008/07)テス ギャラガー商品詳細を見る本作には起承転結といった展開はなく、掌編らしくヘアサロンでの人間観察が主な内容となっている。フランクという白髪の男性に対する主人公の気持ち(たまたま美容室で出会った男性が、もしも人生のパートナーだったら? といった感じの想像)が本作の中心である。「起」シャンプー中場所は「アウルウーマン・サロン(ふくろう女の美容室)」...全文を読む

小説の基礎学習(5) 久生十蘭「黄泉から」 

† 文芸理論 †


 久生十蘭短篇選 (岩波文庫)(2009/05/15)久生 十蘭商品詳細を見る久生十蘭の短編「黄泉から」は、死者への鎮魂を感じさせる、美しく幻想的な掌編である。三人称で、「映し手」(筆者の視点が同化した登場人物)」視点のスタイルである。「起」(駅ホーム)冒頭に場面、季節、時間、主人公(光太郎、美術商)についての説明があるので基本的な形式である。「ルダン」という男性が登場し、戦死者たちの追悼式をするという話を主人公に...全文を読む

小説の基礎学習(1) ジェイムズ・ジョイス「イーヴリン」 

† 文芸理論 †


 ダブリンの市民 (岩波文庫)(2004/02/19)ジョイス商品詳細を見る小説の基礎を学ぶために、ジェイムズ・ジョイスの「Eveline」を「物語の構成、起承転結、改行の作法、会話文の特質、場面転換」などに注目して読解する。「カメラワークによる裁断」彼女が窓辺で並木通りを眺めている。時刻は夕暮れだ。冒頭で、「時間/空間/人物/その人物の感情の状態」が読み取れる。○部屋の中まず、「彼女は疲れている」とある。「頭をカーテン...全文を読む

小説の基礎学習(2) オーギュスト・ヴィリエ・ド・リラダン「ヴェラ」 

† 文芸理論 †


 フランス短篇傑作選 (岩波文庫)(1991/01/16)不明商品詳細を見るリラダンの高貴な「死」の物語この上なく高貴で美しい掌編である。およそこれ以上ないほど気高く、荘厳な美しさで覆われている世界だ。小説の基礎を学ぶ上では、一体どのような学習成果が得られるだろうか。まず、物語を要約しておこう。ダトール伯爵は美貌の貴婦人ヴェラと出会い、運命的な恋に堕ちる。だが、それは恋を超越した究極の狂愛ともいうべきもので、二人...全文を読む

伊藤美佐子『通り道』 

† 文学 †


 通り道 伊藤美佐子詩集 伊藤美佐子 書肆とい 1991/12出版 21cm 114p[A5 判] NDC分類:911.56 販売価:\2,100(税込) (本体価:\2,000)★引用素晴らしい詩を発見した。「創」いちばん弱いところから亀裂がおこるでも そこからがはじまりだとは言えないだろうか器としての役目は終わりに近づいているとしても そこから沁み込むひかりがあるのだから涙が出そうになった。本当に美しい。「七夕の日に」私はどんなふうに存在していたの...全文を読む

トーマス・マン 『ブッデンブローク家の人びと』 (1) 

† 文学 †


 Henri Jean Théodore Fantin- Latour《La famille Dubourg》 トーマス・マンの『ブッデンブローク家の人びと』(原著1901/日本語訳は岩波文庫版の望月市恵訳を参照)の上巻を読んだので、記憶がまだ新しいうちに読書記録を残しておきたい。本書はマンが若干二十六歳の時に自身の一族の問題をテーマにして刊行した長編小説で、この二十八年後に彼がノーベル文学賞を受賞する際の受賞理由となった古典である。第一部の主たる場面は...全文を読む

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