【  2013年01月  】 更新履歴 

  01.31.  【 † ロココ論 † 】  Black Rococo(ブラック・ロココ)の世界   さわりを読む▼
  01.28.  【 † 美術/アート † 】  エミール・ガレの世界   さわりを読む▼
  01.28.  【 † ヨーロッパ庭園学 † 】  ヨーロッパ最大のランドスケープ・アーキテクト、アンドレ・ル・ノートルについて   さわりを読む▼
  01.27.  【 † 映画 † 】  「歴史は夢によって創られる」――エミール・クストリッツァ『アリゾナ・ドリーム』   さわりを読む▼
  01.25.  【 † ヨーロッパ庭園学 † 】  聖書の花言葉   さわりを読む▼
  01.23.  【 † 美術/アート † 】  甘美な天使たちの王国への招待――J.W.ウォーターハウスとW.ブグローの世界   さわりを読む▼
  01.19.  【 † 映画 † 】  ミルチョ・マンチェフスキー『ビフォア・ザ・レイン』における、愛が「沈黙」を破る時   さわりを読む▼
  01.13.  【 † 建築学 † 】  フランク・ロイド・ライトの建築   さわりを読む▼
  01.11.  【 † 現象学  † 】  生活世界に、虚構的空間を介在させる方法論について   さわりを読む▼
  01.08.  【 † ヨーロッパ庭園学 † 】  イギリス庭園を学ぶための基礎知識(2)【古典主義庭園から風景庭園へ】   さわりを読む▼
  01.07.  【 † 文芸理論 † 】  古典的でありながら「新しい」メロドラマの作り方――ピーター・ブルックス『メロドラマ的想像力』読解(4)   さわりを読む▼
  01.04.  【 † 美術/アート † 】  ナルキッサの系譜――「女性と鏡」のテーマについて   さわりを読む▼
  01.04.  【 † 文学 † 】  モーリス・ブランショ 『死の宣告』   さわりを読む▼
  01.03.  【 † 存在論 † 】  ジョルジョ・アガンベン『バートルビー 偶然性について』読解(1)   さわりを読む▼
  01.03.  【 † 美学 † 】  存在論的「崇高」としての「戦い」について   さわりを読む▼

◆2012年12月     ◆2013年01月       ◆2013年02月

Black Rococo(ブラック・ロココ)の世界 

† ロココ論 †


  ドイツ式ロココ文化を広めた立役者でもあったアウグスト強健王が愛した色彩として、「クルール・ドゥ・ペルル(真珠色)」と「ブルー・ムーラン(くすんだ青色)」が挙げられる。これらの色の他、薄桃色、クリームと溶け合ったような黄色、薄い緑色などはロココ・インテリアの基調として当時のヨーロッパの宮殿、教会建築で多く用いられ愛好された。18世紀のヨーロッパではまだ「黄金」が神聖な魔力を持つという古い信仰が残存し...全文を読む

エミール・ガレの世界 

† 美術/アート †


 エミール・ガレ―創造の軌跡展(2005/09)鈴木 潔商品詳細を見る「自然が生み出した優れた姿を素直に受け入れ感動する無垢な選択眼が必要です」 エミール・ガレガレのデザインセンスは天才的といっていい。私はけばけばしい色使いの花器などよりは、スタイリッシュな透明感に、わずかなセロリアンブルーを混ぜたような煙草入れが好きだ。煙草を吸わない私でさえ、本書で掲載されている煙草入れを「芸術」として欲しいと思うほどの洗...全文を読む

ヨーロッパ最大のランドスケープ・アーキテクト、アンドレ・ル・ノートルについて 

† ヨーロッパ庭園学 †


 フランス式庭園の魅力とル・ノートルの世界(2009/10/01)杉尾 伸太郎商品詳細を見る本書はヨーロッパ最大の造園家として名高い巨匠アンドレ・ル・ノートル(1613-1700)の作品を紹介した、クラシカルで豪華な作品集である。ノートルはルイ14世の時代を活躍した王室造園技師(paysagiste/ペイザジスト)であった。彼が正統的なペイザジストに任命されたのは35歳の時で、それまで20年以上下積みの地道な修行をしていたとされている。...全文を読む

「歴史は夢によって創られる」――エミール・クストリッツァ『アリゾナ・ドリーム』 

† 映画 †


 アリゾナ・ドリーム [DVD](2012/05/09)ジョニー・デップ、ジェリー・ルイス 他商品詳細を見る エミール・クストリッツァ監督がヴェルリン国際映画祭で審査員グランプリを受賞した『アリゾナ・ドリーム』(1994)を観た。本作の基調は喜劇であり、アメリカを舞台にアウトサイダーたちの異様にして滑稽な同居生活を描き出しながら、「人生の素晴らしさ」の本質とは何かを我々に問いかけている。 主人公アクセル(若き日のジョニー...全文を読む

聖書の花言葉 

† ヨーロッパ庭園学 †


 聖書の花言葉「ROSEについて」赤バラは「殉教」を象徴するが、白バラは「純潔」のシンボルである。おとめマリアさまを「純潔のバラ」、「神秘のバラ」と呼ぶこともある。ギリシアの女流詩人サッフォーはバラを「花々の女王」と讃えた。花言葉としては、バラという花そのものには「美」「愛」の意味がある。蕾になると、「秘密」「口を開かないこと」といった意味をはらみ始める。「LILYについて」ユリ、特に白ユリも白バラと同じ意...全文を読む

甘美な天使たちの王国への招待――J.W.ウォーターハウスとW.ブグローの世界 

† 美術/アート †


 ラファエル前派に関する基本文献 J.W.ウォーターハウス曽根原 美保、ピーター・トリッピ 他 (2006/11)ファイドン この商品の詳細を見るJohn William Waterhouse ウォーターハウスには神話的な静けさと理性が感じられる。ラファエル前派は、私が最も愛する絵画潮流である。John William Waterhouse (1849-1917)WindsweptOil on canvas, 190244 7/8 x 31 inches (114 x 79 cm)Private collectionJohn William Waterhouse (1849-1917)...全文を読む

ミルチョ・マンチェフスキー『ビフォア・ザ・レイン』における、愛が「沈黙」を破る時 

† 映画 †


 ビフォア・ザ・レイン [DVD](2012/02/08)レード・セルベッジア、カトリン・カートリッジ 他商品詳細を見る マケドニア共和国出身のミルチョ・マンチェフスキーがヴェネツィア国際映画祭で金獅子賞などを受賞した『ビフォア・ザ・レイン』を観た。第一部「言葉」は、マケドニアの荒寥とした海辺の大地に建つ修道院が舞台である。修道士キリルは「沈黙」を自らに課した修行中の身だが、ある日紛争中の敵側に当たるアルバニアの少女が...全文を読む

フランク・ロイド・ライトの建築 

† 建築学 †


 巨匠フランク・ロイド・ライト(1999/06)デヴィッド ラーキン、 他商品詳細を見るライトは1894年のスピーチで「有機的建築」について以下のように述べた。「敷地に特徴となる自然があるのであれば、住宅が敷地から成長しているかのようにし、環境と呼応するように形作りなさい。そのような自然が無い場合は、自然が機会を与えられた場合にどのようになるであろうかを想定して、できるだけ静かに、本質的で、有機的にしなさい」本書...全文を読む

生活世界に、虚構的空間を介在させる方法論について 

† 現象学  †


 『イデーン�-�』の第二章「純粋意識の一般的構造」を読み進めているが、「視覚の仮設」という操作について、考えてみたい。例えば、私の生活世界の舞台は「街」である。私はそこで暮らし、休日には河川公園をランニングしたりする。現象学にとって、「虚構」は非常に重要な概念であった。私がカフェテラスで本を読む時、その空間に対する直観を、内在的知覚が「砂漠」とか「植物園」などに変容させることは、可能で...全文を読む

イギリス庭園を学ぶための基礎知識(2)【古典主義庭園から風景庭園へ】 

† ヨーロッパ庭園学 †


 【古典主義庭園から風景庭園への移行期】「grotto(グロット)」イタリアの断層にできた洞窟を起源とする「グロット」は、建物内外の壁面を利用した、人工的な装飾である。平面的な庭に「陰影と奥行き」を与えるための仕掛けとして用いられ、今でこそ語源学的に「グロテスク」の由来になってはいるが、もとは自然の深遠な奥ゆかしさを表現するためのスタイルであった。「obelisk(オベリスク)」エジプトの尖塔を模した石柱で、18...全文を読む

古典的でありながら「新しい」メロドラマの作り方――ピーター・ブルックス『メロドラマ的想像力』読解(4) 

† 文芸理論 †


 Lawrence Alma-Tadema – Comparisons 我々はメロドラマの主人公である。日常生活をドラマツルギーの構造に照らしてコード化すると、そのことが否応なく判然となる。我々の日常生活がメロドラマに満ちているだけでなく、我々が目にする「映画」、「昼ドラ」、「文学」の至る所に、これまで読解してきた「メロドラマのドラマツルギー」が満ち溢れているのだ。このような視座に立てば、「政局」ですらもこのドラマツルギーのコードと...全文を読む

ナルキッサの系譜――「女性と鏡」のテーマについて 

† 美術/アート †


 Henry Caro-Delvaille - Nu Au Miroir 19世紀後半のヨーロッパ芸術における「女性と鏡」のテーマについて知る上で、アンリ・カロ=デルヴァイユ[Henry Caro-Delvaille (1876-1928)]の作品は特に印象的である。水面を見つめてうっとりする女性、あるいは鏡面の前に立つ女性は絵画における一つの主題として多く描かれてきた。基本的に、このテーマが流行したのは19世紀のことであり、主として反ブルジョワ的な上流階級の男性たち...全文を読む

モーリス・ブランショ 『死の宣告』 

† 文学 †


 Jakob Wiechmann by Markus Pritzi ブランショの名高い恋愛小説『死の宣告』を読んだので、ここに記録を残しておく。この作品は前半と後半に分けられ、前半はJという女性の闘病生活に付き合う形式で展開する。主人公は不器用ながら、彼女を見守るような存在だ。後半は、Jの死後、同じアパルトマンの住人であるNとの関係について描かれている。前半で特に印象的なのが、Jが目にする不思議な幻視である。そもそも彼女が主人公と...全文を読む

ジョルジョ・アガンベン『バートルビー 偶然性について』読解(1) 

† 存在論 †


 René François Ghislain Magritte《Giaconda》1953【潜勢力とは何か】 アガンベンの「潜勢力」の概念について言及する前に、まず「ヌース」とは何かを定義しておかねばならない。アリストテレスの『デ・アニマ』第三巻の定義によれば、ヌースとは「デュナミスという状態にある知性、思考」のことである。「デュナミス」は、ラテン語ではpotentiaとも訳されるが、日本語では「潜勢力」を意味する。すなわち、「潜勢力」とは我々が...全文を読む

存在論的「崇高」としての「戦い」について 

† 美学 †


 Lily Cole by Simon Emmettこれまで美学系統の重要な本についての記録を残してきたが、ここで一度我々なりに現在の考えを、可能な限り「異常な形式で」、「錯乱したもの」を志向しつつ自由に書き残しておくことが必要である。我々がまずもって考えたいのは、偽ロンギノスの『崇高について』の以下の名高いテクストである。「崇高が聴衆を動かすのは説得へではなくekstasis(忘我の状態)へである。いかなる場所と時においても、麻...全文を読む

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