【  2013年10月  】 更新履歴 

  10.31.  【 † 映画 † 】  不穏は至るところに遍在する――ジュゼッペ・カポトンディ『時の重なる女』(第66回ヴェネツィア国際映画祭女優賞受賞)   さわりを読む▼
  10.27.  【 † 文芸理論 † 】  憧れの先輩を、校庭の片隅で見つめる繊細な少年としてのニーチェ――新しいニーチェ論の地平に向けて   さわりを読む▼
  10.24.  【 † 文学 † 】  ヤン・ファーブルの詩のフラグメント   さわりを読む▼
  10.23.  【 † 映画 † 】  黒澤清作品における心霊主義の解明   さわりを読む▼
  10.12.  【 † 展覧会 † 】  《吉岡徳仁――クリスタライズ》展(東京都現代美術館)の記録   さわりを読む▼
  10.12.  【 † 展覧会 † 】  《ミケランジェロ展》(国立西洋美術館)の記録   さわりを読む▼
  10.12.  【 † 映画 † 】  遊び心の効いたヌーヴェル・ヴァーグの恋愛コメディ――リュック・ムレ『カップルの解剖学』   さわりを読む▼
  10.05.  【 † 映画 † 】  夜の街路の果てに少年の瞳が捉えたもの――ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ兄弟『少年と自転車』(カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ)   さわりを読む▼
  10.02.  【 † 美学 † 】  小針由紀隆『ローマが風景になったとき――西欧近代風景画の誕生』   さわりを読む▼

◆2013年09月     ◆2013年10月       ◆2013年11月

不穏は至るところに遍在する――ジュゼッペ・カポトンディ『時の重なる女』(第66回ヴェネツィア国際映画祭女優賞受賞) 

† 映画 †


 時の重なる女 [DVD](2013/04/03)クセニア・ラパポルト、フィリッポ・ティーミ 他商品詳細を見る『時の重なる女』(La doppia ora)監督:ジュゼッペ・カポトンディ2009年のイタリアのサスペンス映画。2009年9月10日に第66回ヴェネツィア国際映画祭において初上映され、主演のクセニア・ラパポルト(英語版)が同映画祭の女優賞を受賞している。日本では2010年4月30日と同年5月3日にイタリア映画祭2010で『重なりあう時』のタイトル...全文を読む

憧れの先輩を、校庭の片隅で見つめる繊細な少年としてのニーチェ――新しいニーチェ論の地平に向けて 

† 文芸理論 †


           by Gottfried Helnwein  今の時代、ニーチェのような人間はどこにもいなくなった。かつてニーチェを愛してニーチェのように生きようと希求していた青年も、いつの間にか平凡な凡夫に収まる。我々は常に、ニーチェが読者になっていることを想定して書く必要がある。「 いっさいの書かれたもののうち、私はただ、血をもって書かれたもののみを愛する。血をもって書け。そうすれば、君は知るだろう。血が精...全文を読む

ヤン・ファーブルの詩のフラグメント 

† 文学 †


 多分ひとつしかもうすることはない神の腹に噛みつくこと噛んで離さない神の血が噴き出てそれに洗われるまで噛み続ける自分を清めてはならない神は私を盲目にするからだヤン・ファーブル「ひとつの部族、それが私」...全文を読む

黒澤清作品における心霊主義の解明 

† 映画 †


 Copyright(c)『降霊』 黒澤清の心霊主義を基調とした作品はどれも傑出した魅力を放っている。黒澤清もその映画観で、「人間存在そのものが既にして幽霊的である」という趣旨を伝えているように、ホラー映画が逆説的に日常生活の本質を「曝け出す」ということはあるのかもしれない。『降霊』は、霊媒師としての力を持つ女性の社会的野心が、ほんの心の隙として引き起こす一連の怪奇現象を描いている。やはり注目してしまうのは、『...全文を読む

《吉岡徳仁――クリスタライズ》展(東京都現代美術館)の記録 

† 展覧会 †


 吉岡徳仁《虹の教会》(このフロアは美術館側から撮影可能の指示あり) 吉岡徳仁については、今回の個展で初めて知ったのだが、世界トップクラスのデザイナーとして活躍しているようだ。参考程度にWikipediaの以下の記述を掲載しておこう。「代表作」世界のSWAROVSKIショップのコンセプト及び、銀座のフラッグシップストア「SWAROVSKI GINZA」のデザインをはじめ、20年以上に渡りISSEY MIYAKEの多くのショップデザインを手掛けて...全文を読む

《ミケランジェロ展》(国立西洋美術館)の記録 

† 展覧会 †


  レオナルドと同じく彼も建築案、素描、絵画などに手を染めているが、本業として自覚していたのは「彫刻」の方であったと述べる研究者も存在する。ルネサンスからマニエリスムへの橋渡しとして位置付けられるミケランジェロだが、今回の個展では彼の全生涯の仕事のごく断片しか紹介されていないため、「マニエリスム」についても絵画における「人体の捻れ」という一般的な解説通りのテクストが説明パネルに掲載されていた。私はミ...全文を読む

遊び心の効いたヌーヴェル・ヴァーグの恋愛コメディ――リュック・ムレ『カップルの解剖学』 

† 映画 †


 Anatomie d'un rapport ヌーヴェル・ヴァーグの隠れた名匠リュック・ムレの『カップルの解剖学( Anatomie d'un rapport)』(1975)を渋谷アップリンクという小さな映画館で観たので、その記録を残しておく。まず、この映画館のスクリーン自体が小学校時代の視聴覚教室を更に小さくしたようなアットホームなもので、最初入った時さすがに驚いてしまった。上映といっても、スクリーンに拡大して映しているだけなので本格的な映画...全文を読む

夜の街路の果てに少年の瞳が捉えたもの――ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ兄弟『少年と自転車』(カンヌ国際映画祭審査員特別グランプリ) 

† 映画 †


 (C)Jean-Pierre Dardenne, Luc Dardenne ジャン=ピエール・ダルデンヌ、リュック・ダルデンヌ兄弟による『少年と自転車』(Le gamin au vélo/2011)を観た。本作は第64回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品され、審査員特別グランプリを受賞している。 自転車の使い方が秀逸な映画だった。 特に、情が移ってすっかり母親役になったサマンサと二人で河川敷の砂利道をサイクリングしている場面が持つ、独特な安らぎ...全文を読む

小針由紀隆『ローマが風景になったとき――西欧近代風景画の誕生』 

† 美学 †


 ローマが風景になったとき―西欧近代風景画の誕生(2010/02)小針 由紀隆商品詳細を見る近代ヨーロッパにおける風景画黎明期について、ローマで活動した画家たちを中心に論じた小針田紀隆の『ローマが風景になったとき――西欧近代風景画の誕生』(2010)を読了したので、その記録を残しておく。慶応義塾大学大学院、フィレンツェ大で学び、国立西洋美術館客員研究員として美術史を講義している著者の専門は17世紀から19世紀前半のイタ...全文を読む

更新履歴カレンダー