【  2013年12月  】 更新履歴 

  12.31.  【 † ジャック・デリダ † 】  ソクラテスはなぜディアレクティケーを重視したのか?――ジャック・デリダ『散種』所収「プラトンのパルマケイアー」読解(2)   さわりを読む▼
  12.30.  【 † 文学 † 】  Virginia Woolf《To the Lighthouse》ーーa wedge-shaped core of darknessの意味   さわりを読む▼
  12.26.  【 † 文学 † 】  隠された「七つの大罪」の真相――初期ヘンリー・ジェイムズの代表作『ワシントン・スクエア』について   さわりを読む▼
  12.24.  【 † ポール・ド・マン † 】  クラテュロスの亡霊、読むこと/書くことの不可能性――ポール・ド・マンの「アレゴリー」の概念をめぐって   さわりを読む▼
  12.23.  【 † 文学 † 】  Ash-Wednesday by T.S.Eliot ー T・S・エリオット『灰の水曜日』   さわりを読む▼
  12.01.  【 † 文学 † 】  ウィリアム・ギブスンは、いま?ーー新しいウェブ社会のために   さわりを読む▼
  12.01.  【 † 文学 † 】  クロード・シモン『ファルサロスの戦い』における「神の存在証明」   さわりを読む▼

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ソクラテスはなぜディアレクティケーを重視したのか?――ジャック・デリダ『散種』所収「プラトンのパルマケイアー」読解(2) 

† ジャック・デリダ †


 Winona Ryder by Craig McDean Pharmakeia(パルマケイアー)、pharmakon(パルマコン)は隠喩ではなく、デリダにとって概念としての機能を持っている。それは一義的な解釈的翻訳を寄せ付けない「決定に先立ち、決定を包含し、決定をはみ出すエレメント」(p153)である。それは「毒」でもあり、同時に「治療薬」でもあるという点で、あらゆる二項対立的な概念「~のあいだに」に位置する。例えば、善と悪、快と不快、内と外とい...全文を読む

Virginia Woolf《To the Lighthouse》ーーa wedge-shaped core of darknessの意味 

† 文学 †


 To the Lighthouse (Penguin Modern Classics)(2000/10/26)Virginia Woolf商品詳細を見る ヘンリー・ジェイムズが『大使たち』で取った方法論は、主人公の男性ストレザーたった一人に視点(映し手)を限定し、彼の心理の動きと人間観察を丁寧に描写するというものであった。これはモダニズム小説で見出される「意識の流れ」とはまた異なる、独特な美を持った洗練された方法論であるとして現在でも英米文学において高く評価されて...全文を読む

隠された「七つの大罪」の真相――初期ヘンリー・ジェイムズの代表作『ワシントン・スクエア』について 

† 文学 †


 Washington Square (Signet Classics)(2013/06/04)Henry James商品詳細を見る 結末まで読んだ感想になるが、非常に残酷な物語である。 ここに描かれているのは美しい相思相愛などではない。初めて出会った時から最後まで、ヒロインであるキャサリンの「運命の男性」であるはずの美男子モリスは、キャサリンの父スローパーが見抜いたように、彼女をただ金蔓としか見ていないような軽薄な男であり続ける存在として描かれている。た...全文を読む

クラテュロスの亡霊、読むこと/書くことの不可能性――ポール・ド・マンの「アレゴリー」の概念をめぐって 

† ポール・ド・マン †


 by Hedi Slimane【クラテュロスの亡霊】 亡霊はやはり存在するのであろうか?  それも、しっかりと可視化でき、なおかつ言語的な亡霊は……?  我々の前に今姿を垣間見せているのは、クラテュロスの亡霊という、我々が常に憑かれてしまっているテクストの地下を彷徨い歩く夜の使者である。 例えば、路上で見つけた生きている動物としての猫と、我々がそれを指示するこの「猫(ネコ)」という記号表現は本来的には無関係である...全文を読む

Ash-Wednesday by T.S.Eliot ー T・S・エリオット『灰の水曜日』 

† 文学 †


 The Complete Poems and Plays(2004/10/07)T. S. Eliot商品詳細を見るAsh-Wednesdayby T S EliotBecause I do not hope to turn againBecause I do not hopeBecause I do not hope to turnDesiring this man's gift and that man's scopeI no longer strive to strive towards such things(Why should the aged eagle stretch its wings?)Why should I mournThe vanished power of the usual reign?Because I do not hope to know ...全文を読む

ウィリアム・ギブスンは、いま?ーー新しいウェブ社会のために 

† 文学 †


 Blake Lively by Craig McDean   「情報の身体化」について  ウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』は、岩波文庫に入れられるべきである。ボルヘスの『伝奇集』と並んで、赤色(文学ライン)ではなく、青色(思想ライン)に。この作品には、非常に厳粛に取り扱うべき哲学的なテーマが、私が一回目の読了を終えた時点で、既に三つは存在している。一つ目は、「情報の身体化」というテーマである。ギブスンという作家は、...全文を読む

クロード・シモン『ファルサロスの戦い』における「神の存在証明」 

† 文学 †


 by Albrecht Altdorfer十代の頃、私は今の私を形成する上で重要な作家たちと出会っている。その中の輝かしき一人に入っているのが、かつてフランスで最も前衛的であったヌーヴォー・ロマンの先導者であり、ノーベル文学賞を受賞したクロード・シモンその人である。最近、私は何らかの魂の呼びかけに呼応するかのようにして、書庫に向かい、その本棚から『ファルサロスの戦い』という一冊を取り出した。これはいうまでもなく、『フ...全文を読む

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