【  2014年07月  】 更新履歴 

  07.30.  【 未分類 】  鈴村智久の今月のオススメ読書リスト――2014年7月期(ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』、平倉圭『ゴダール的方法』ほか)   さわりを読む▼
  07.29.  【 † 神秘主義 † 】  19世紀フランスに実在した悪魔祓いを教義化したセクト「聖母派」から見えてくる、キリスト教が世俗化した近代ヨーロッパの精神世界   さわりを読む▼
  07.28.  【 † 美学 † 】  auraを宿した写真家たち――ジュリア・マーガレット・キャメロンからオスカー・レイランダーまで   さわりを読む▼
  07.28.  【 † 映画 † 】  ナイフはなぜ海に沈んだのか?――ロマン・ポランスキーのデビュー作『水の中のナイフ』   さわりを読む▼
  07.26.  【 † 文芸理論 † 】  「熱狂的に愛するか、苦悩によって死ぬか、そのどちらかしかありません」――18世紀恋愛小説の白眉『ジュリー(新エロイーズ)』の世界   さわりを読む▼
  07.24.  【 † 映画 † 】  カトリックであることの孤独――エリック・ロメール『モード家の一夜』   さわりを読む▼
  07.21.  【 † 表象文化論 † 】  『明治の表象空間』で新たに注目を浴びる松浦寿輝はいかにして創られたか?ーー東京大学退官記念講演『波打ち際に生きる』における「創造の秘密」   さわりを読む▼
  07.17.  【 † 美学 † 】  プルーストが愛した少年の一人エドガー・オベールの「写真の裏側」の謎――ジョルジョ・アガンベンの小さな写真論「最後の審判」(『瀆神』所収)について   さわりを読む▼
  07.16.  【 † 映画 † 】  タル・ベーラ『ニーチェの馬』における「永劫回帰」の描写について   さわりを読む▼
  07.11.  【 † 映画 † 】  20世紀映画界の至宝イングリッド・バーグマンが演じた社長夫人の恐ろしい日常――巨匠ロベルト・ロッセリーニの代表作『不安』の魅力   さわりを読む▼
  07.10.  【 † 美学 † 】  アウラの宿った写真たち――ヴァルター・ベンヤミンが『写真小史』で取り上げた重要な写真家について   さわりを読む▼
  07.08.  【 † 建築学 † 】  近代建築を乗り越えるための概念装置としての「原っぱ/遊園地」について――日本を代表する建築家青木淳の主著『原っぱと遊園地』を読み解く   さわりを読む▼
  07.05.  【 † 表象文化論 † 】  ナルキッソスは何故、鏡に映った姿に恋をしたのか?――ヴィクトール・I・ストイキツァ『影の歴史』読解   さわりを読む▼
  07.05.  【 † 文学 † 】  「わたくし率100パーセント」の美しい「宇宙」ーー川上未映子『わたくし率 イン 歯―、または世界』の魅力   さわりを読む▼
  07.04.  【 † キリスト教神学 † 】  Improfanabile(神聖を穢すことのできないもの)としてのポルノ、あるいは裸体のhomo sacer(ホモ・サケル)――ジョルジョ・アガンベン『瀆神』について   さわりを読む▼

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鈴村智久の今月のオススメ読書リスト――2014年7月期(ベンヤミン『ドイツ悲劇の根源』、平倉圭『ゴダール的方法』ほか) 

未分類


 2014年7月期「評論・研究」ドイツ悲劇の根源〈上〉 (ちくま学芸文庫)(1999/06)ヴァルター ベンヤミン商品詳細を見るパサージュ論 第3巻 (岩波現代文庫)(2003/08/20)W・ベンヤミン商品詳細を見るゴダール的方法(2010/12)平倉 圭商品詳細を見る指紋論 心霊主義から生体認証まで(2010/10/23)橋本 一径商品詳細を見る官能の哲学 (ちくま学芸文庫)(2009/06/10)松浦 寿輝商品詳細を見る口唇論―記号と官能のトポス(1997/06)松浦 寿輝商品...全文を読む

19世紀フランスに実在した悪魔祓いを教義化したセクト「聖母派」から見えてくる、キリスト教が世俗化した近代ヨーロッパの精神世界 

† 神秘主義 †


 ルイ・リカルド・ファレロ(Luis Ricardo Falero/1851-1896)《魔女たちの出発》このページでは、フランス近代スピリチュアリズムにおいて、その「悪魔祓い」を前提にした教義によりカトリック教会から破門され、以後独自の「聖母派」の教義を形成し、当時の神秘主義者たちにも大きな影響を与えたブーラン神父について紹介する。この記録が、現代のスピリチュアリズムに関心のある全ての人々にとって重要な示唆に富むものとなるこ...全文を読む

auraを宿した写真家たち――ジュリア・マーガレット・キャメロンからオスカー・レイランダーまで 

† 美学 †


 ジュリア・マーガレット・キャメロン (Julia Margaret Cameron、1815年6月11日 - 1879年1月26日)フランク・ユージン(Frank Eugene、1865年-1936年)フレデリック・ヘンリー・エヴァンス(Frederick Henry Evans、1853~1943)ガートルード・ケーゼビア(Gertrude Käsebier; 1852年-1934年)セシル・ウォルター・ハーディ・ビートン(Sir Cecil Walter Hardy Beaton, CBE、1904年1 月14日 - 1980年1月18日)オスカー・ギュスタヴ...全文を読む

ナイフはなぜ海に沈んだのか?――ロマン・ポランスキーのデビュー作『水の中のナイフ』 

† 映画 †


 水の中のナイフ [DVD](2013/10/25)レオン・ニェムチク、ヨランタ・ウメツカ 他商品詳細を見る 夏の海に煌めきに満ちたイメージを感じる人は多い。だが、この映画には全く別の海のイメージが漂っている。メランコリックで、ひたすら灰色の静かな輝きを放つ海原。果てしなく続くかに見える憂愁に満ちた航海……。ロマン・ポランスキーの監督デビュー作『水の中のナイフ』(1962)とは、まさにそんな「海のメランコリア」を人生のアナ...全文を読む

「熱狂的に愛するか、苦悩によって死ぬか、そのどちらかしかありません」――18世紀恋愛小説の白眉『ジュリー(新エロイーズ)』の世界 

† 文芸理論 †


     Le premier baiser par Nicolas Monsiau 1761【ポール・ド・マンのルソー『ジュリー(新エロイーズ)』論】 現代文学理論の旗手ポール・ド・マンは主著『読むことのアレゴリー』収録のルソー論(九章「アレゴリー」/『ジュリー』)で、ルソー唯一の長編恋愛小説『ジュリー』(Julie ou la Nouvelle Héloïse/1761)について鋭い分析を展開している。周知のように、『ジュリー』は書簡体形式の文学であり、今日でも「け...全文を読む

カトリックであることの孤独――エリック・ロメール『モード家の一夜』 

† 映画 †


 モード家の一夜/パスカルについての対談 (エリック・ロメール・コレクション) [DVD](2007/02/24)ジャン=ルイ・トランティニャン、フランソワーズ・ファビアン 他商品詳細を見る エリック・ロメールの名を一躍世界に知らしめた「信仰」をテーマにした重要な古典『モード家の一夜』(1968)を観た。本作は真正面から「カトリックであること」に急迫しており、最近ではジェシカ・ハウスナーの『ルルドの泉』でも極めて衝撃的なかた...全文を読む

『明治の表象空間』で新たに注目を浴びる松浦寿輝はいかにして創られたか?ーー東京大学退官記念講演『波打ち際に生きる』における「創造の秘密」 

† 表象文化論 †


 波打ち際に生きる(2013/05/23)松浦 寿輝商品詳細を見る 海辺で寄せては返す、あの波立ちとは何であるか? 松浦寿輝は『波打ち際に生きる』収録の東大退官記念講演の中で、毎度の折り返しそれ自体を一つ一つの「出来事」として解釈している。興味深いのは、彼が波打ち際において我々は常に「何か」(無意識にであれ)を拾っていると述べている点だ。わたしが実人生の波打ち際で、また精神の波打ち際で出会った、いとおしい何か。...全文を読む

プルーストが愛した少年の一人エドガー・オベールの「写真の裏側」の謎――ジョルジョ・アガンベンの小さな写真論「最後の審判」(『瀆神』所収)について 

† 美学 †


 ルイ・ジャック・マンデ・ダゲール「パリ、タンプル大通り」 1838年 現代イタリアを代表する美学者ジョルジョ・アガンベンは『瀆神』所収の「審判の日」の中で、ダゲールの「タンプル大通り」のダゲレオタイプを「最後の審判」のイメージとして読んでいる。この写真には「天使の潜勢力」が秘められているという。それは平凡なパリの街並であり、無名の、今ではほぼ忘れ去られた人々が黒い点のように写っている。アガンベンは彼ら...全文を読む

タル・ベーラ『ニーチェの馬』における「永劫回帰」の描写について 

† 映画 †


 ニーチェの馬 [DVD](2012/11/24)ボーク・エリカ、デルジ・ヤーノシュ 他商品詳細を見る ハンガリーの監督タル・ベーラがベルリン国際映画祭で銀熊賞を受賞して話題になった『ニーチェの馬』(2011)を観た。オープニングで、1989年1月3日にニーチェの精神を襲った名高い「トリノの狂酔」について語られる。描かれるのはオルズドルフェルという名の農民の老人とその娘の過ごした六日間の生活である。舞台は常に嵐の最中に見舞われ...全文を読む

20世紀映画界の至宝イングリッド・バーグマンが演じた社長夫人の恐ろしい日常――巨匠ロベルト・ロッセリーニの代表作『不安』の魅力 

† 映画 †


 不安 (トールケース) [DVD](2004/05/25)イングリッド・バーグマン、マティアス・ヴィーマン 他商品詳細を見る 現代人にとって、「不安」とはいったい何なのだろうか? ハイデッガーが『存在と時間』の中で、現−存在の根本的な情動性として「不安」を挙げているように、この感覚は我々にはいかなる不安要因もないという、まさにそのような平穏さの内にこそ潜在している虚無の様態である。このテーマを映画的手法で深く洞察した作...全文を読む

アウラの宿った写真たち――ヴァルター・ベンヤミンが『写真小史』で取り上げた重要な写真家について 

† 美学 †


 図説 写真小史 (ちくま学芸文庫)(1998/04)ヴァルター ベンヤミン商品詳細を見る  本書は『パサージュ論』から派生したきた小論であり、この時期(1930年代)は「写真史」への関心が高まっていた。写真史とは詰まるところ、「芸術」と「技術」、すなわちアルスとテクネーのテーマを再構成する上で重要なトピックだったのである。また、この時期はアジェ以後、ブロースフェルト、ザンダー、クルル、モホイ=ナジ、レンガー=パッチ...全文を読む

近代建築を乗り越えるための概念装置としての「原っぱ/遊園地」について――日本を代表する建築家青木淳の主著『原っぱと遊園地』を読み解く 

† 建築学 †


 原っぱと遊園地―建築にとってその場の質とは何か(2004/10)青木 淳商品詳細を見る「原っぱ」青木淳のいう「原っぱ」とは、「さまざまな相の集合としてのひとつの実在」であり、「空間の質」の本質を成すものとして理解することができる。原っぱは「遊園地」とは異なり、あらかじめ遊び方が決定されているのではなく、自発的な子供同士の創造性によって初めて空間的な質を獲得する。ここには60年代の高度経済成長期に日本の建築の理...全文を読む

ナルキッソスは何故、鏡に映った姿に恋をしたのか?――ヴィクトール・I・ストイキツァ『影の歴史』読解 

† 表象文化論 †


 ジョセフ・ライト《コリントの娘》(1782−5年) ヴィクトール・I・ストイキツァの『影の歴史』(原著1997/原題の直訳は「影の小史」)についての記録を残す。「影」に焦点を当てた前研究として、同年代に刊行されたエルンスト・ゴンブリッチの著作、あるいはマイケル・バクサンドールの著作が挙げられている。これらの研究を、ストイキツァは更に「影の人類学」とも呼ぶべきものへと発展させたと訳者の岡田温司氏(京都大学大学...全文を読む

「わたくし率100パーセント」の美しい「宇宙」ーー川上未映子『わたくし率 イン 歯―、または世界』の魅力 

† 文学 †


 Madonna by Mert & Marcus 自分自身のリズム、言葉によって書いている作家がいる。川上未映子の『わたくし率 イン 歯―、または世界』を読んだので、ここに感想を残しておきたい。私は文学作品を読んでいて、これまで本当に読みながら涙を流したことがあまりなかった。高校時代に出会ったニーチェの『ツァラトゥストラ』には、何度も何度も勇気を与えられ、彼の生涯の悲運を思うと涙が頬を伝うこともあった。けれど、ニーチェ以...全文を読む

Improfanabile(神聖を穢すことのできないもの)としてのポルノ、あるいは裸体のhomo sacer(ホモ・サケル)――ジョルジョ・アガンベン『瀆神』について 

† キリスト教神学 †


 涜神(2014/01)ジョルジョ アガンベン商品詳細を見る 現代イタリアを代表する美学者、哲学者であるジョルジョ・アガンベン(Giorgio Agamben/1942年〜)は、『瀆神』所収の論稿「瀆神礼讃」の中で、「ポルノ」とは何かについて哲学的な考察を展開している。アガンベンの見解によれば、ポルノとは現代資本主義社会におけるprpfanare(プロファナーレ:神聖を穢すこと)の極限形式である。アガンベンが注目しているフランスのポルノ...全文を読む

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