† 映画 †

200歳の少女の「孤独」、『ぼくのエリ』

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(2011/02/04)
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原作はヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの『モールス』で、最初の映画化は本作であるが、2010年にマット・リーヴス監督がリメイクしている。トーマス・アルフレッドソン監督のスウェーデン映画である本作は、北欧的な閑散として雪に包まれた街を舞台にしている。テーマは「少年と少女の淡い恋心」なのだが、彼が惹かれたのが齢200歳の吸血鬼の少女だったという設定である。
この作品でこの伝説的な少女を演じたリーナ・レンデションは、どこか寝不足気味なところが夜行性であるヴァンパイヤ一族の雰囲気を出しており、特にその瞳が印象的だった。苛められていた少年に、やり返してやることを教えたのも彼女である。
設定はファンタジックだが、彼女に噛まれた人物が太陽光を浴びると焼死する描写など、なかなかリアルである。この映画で気になったのは、スウェーデンの街並みの、やや物寂しい景色だ。フランスの映画が描く室内と、アメリカの映画が描く室内にはそれぞれ差異があるはずだが、この作品での空間描写はやや閑散としている気もした。とはいえ、少女の凛とした強い姿と、血が欲しくて堪らなくなる先天的な特質、そして不可避的に担う悲壮な「孤独」など、観るべきものは多いだろう。主人公は、この少女との出会いを通じて、生きる上での「強さ」を身につけていくはずだ。




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ヨン・アイヴィデ リンドクヴィスト

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