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ダニエル・クレイグ×エヴァ・グリーン――『カジノ・ロワイヤル』に描かれたボンドの「優しさ」

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(2009/06/26)
ダニエル・クレイグ、マッツ・ミケルセン 他

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ダニエル・クレイグの演じたジェームズ・ボンドには、曰く言い難い魅力が宿っている。
言葉にすれば「ダンディー」とか、「渋い」とか「タフ」とか色々浮かぶのだが、やはり私はこの『カジノ・ロワイヤル』でのボンドとヒロインのヴェスパー・リンドの関係性に、何か我々にとって非常に重要な普遍性を感じるのだ。
スパイアクション映画としても勿論面白いのだが、マーティン・キャンベル監督はそれ以上のものをテーマにしている気がする。

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ボンドの仕事はイギリスの秘密情報部員という非常に特殊な仕事だが、彼の仕事やヴェスパーとの関係は、我々の日常生活でも原型として同一のものを含んでいるのではないだろうか。
私がこの映画で強く印象付けられたのは、「男と傷」という秘密めいたテーマだ。
ボンドは本作で明らかに「傷」を多く負いながら任務を遂行する。
それはどこか我々の日常にも象徴的に重なってくるのではないだろうか。
傷付いたクレイグの演技には卓越した魅力が宿っている。
ヴェスパーを守るという本当に大切な任務を学ぶことで、それはもっと大きく胸に迫る。
結局、ボンドとヴェスパーという男女の恋愛は悲劇を迎えることになってしまうのだが、ボンドが彼女を本気で守る生き方をしようと決意している時間の描写は、牧歌的で非常に美しかった。
危険な仕事で多くの傷を負ってきた彼だけに、その平穏さには得難いものがある。



有名な、ボンドが繊細な「優しさ」を見せるシーン。
この描写を観ていて涙腺が弛緩したのはけして私一人ではないはずだ。



因みにヒロイン役を演じたエヴァ・グリーンはDiorの香水「Poison」のモデルとしても知られている。




「原作紹介」

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(2006/06/27)
イアン・フレミング

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