† ロココ論 †

ロココ建築と20世紀の機能主義建築の根本的な差異

【20世紀の機能主義建築との比較】


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《バウハウス》

 Daniel-Poeppelmann-Haus ダニエル・ペッペルマン
《ペッペルマン・ハウス》

 ザクセン選帝侯のフリードリヒ・アウグスト1世(アウグスト強王)に仕えたドイツの建築家、都市計画家であるマットホイス・ダニエル・ペッペルマン(Matthäus Daniel Pöppelmann、1662年5月3日 - 1736年1月17日)の《ペッペルマン・ハウス》と、20世紀の機能主義建築の象徴となった《バウハウス》を比較してみよう。この二つの例は、ロココ建築の「最小単位」を確認する上で示唆的である。どちらも基本的には単純な直方体型の形態であるが、グロピウスらが《バウハウス》において装飾性を捨て去り、住居としての機能性のみを洗練したのに対して、ペッペルマンの建築では、単純な建物の表面にロココ的な装飾が既に芽生えている。《バウハウス》とそのシンプルな点で一致する、新古典主義時代のイギリスの建築家イニゴー・ジョーンズは、厳格で装飾性を排した高貴さを有する点で自身の作品を「男性的建築」と称していたが、ロココ様式はまさしく「女性的建築」としての典雅、優美、絢爛、なよやかなさ、優しさ、繊細さ、甘さ、メルヘンチック、ファンタジーを感じさせる点で印象的である。現代都市が未だに機能主義的な建築物で構成されていることを鑑みると、やはりロココ様式には今こそ再評価される可能性が宿っているといえるだろう。

アドルフ・ロース《ミューラー邸》
アドルフ・ロース《ミューラー邸》

24げでぇへ
アレッサンドロ・ガリレイ《サン・ジォヴァンニ・イン・ラテラーノ教会》

 《バウハウス》で比較した点と同様のことが、「装飾」を徹底的に攻撃したアドルフ・ロースの《ミューラー邸》と、アレッサンドロ・ガリレイ《サン・ジォヴァンニ・イン・ラテラーノ教会》の外観を比較した時にも妥当するだろう。

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