† 著作 †

この度、鈴村智久はAmazonで処女小説集『メリーゴーランド』、『聖アントニウスの誘惑』(S/K Studio出版、装訂/門倉ユカ )を刊行させていただきました。どうぞよろしくお願いいたします。


メリーゴーランドメリーゴーランド
(2014/08/30)
鈴村智久

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 この度、鈴村智久はAmazon上にて初の小説作品集『メリーゴーランド』(S/K Studio出版、装訂/門倉ユカ )を刊行させていただきました。

内容紹介

鈴村智久による前衛的な実験作品三篇を収録した新しい文学のための羅針盤。少年時代の記憶をポリフォニックに再構成した表題作の他、ギリシャ神話のイカロスの落下の過程を無限に遅延させ続ける「ゆっくりと、落ちてくる」、著者が十代の頃にマックス・エルンストに触発されて制作した「〈流/C〉」の三作を収める。小説とは根源的に何なのか、その「制度」そのものへの懐疑なくして新しい現代文学は誕生しないと感じる全ての読書家への真の応答がここにある。【装訂/門倉ユカ】

登録情報
フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 510 KB
紙の本の長さ: 45 ページ
出版社: S/K Studio (2014/8/30)
販売: Amazon Services International, Inc.
言語: 日本語
ASIN: B00N6XQWUU

「あとがき」(本書収録)

 本書に収録した三つの掌編のうち、最後の「〈流/C〉」は十代の終わりに書いたものだった。小説を書く方法について様々な文献を漁りながら模索と吟味を繰り返しつつ、それでも自分の内なる声の響きに身を委ねるようにして書いた作品の一つだと思う。最初の作品「メリーゴーランド」は「〈流/C〉」と同じく、私自身が通っていたカトリックの男子校に通う一人の生徒を主人公にしている。私自身が聖書の存在を初めて意識したのは、幼稚園時代からの親友が、小学校高学年になったある日体育の授業の後で、イスカリオテのユダについて教えてくれたことに由来している。彼は学校でも稀にしか見ないような優等生だった。いったい、あの体育館の中の短い時間でユダについてどのように話してくれたのか、今となっては記憶が摩耗してしまっているが、それでも当時の私にはユダを正確に「イスカリオテ」という土地と結び付けた上で当たり前のように話してくれた彼の存在に、何か強い憧憬を抱いたのであった。私が公立の中学から、関西でも有数のカトリックの進学校に進んだのは、もしかするとあの時の彼が私にキリスト教の体系への最初の優しい道案内をしてくれたからかもしれない。
 二番目に収録した「ゆっくりと、落ちてくる」は、大阪から東京へ引っ越す前に書いた最後の作品でもある。作品の方法論に対する戦略という観点から、他の二作品とも通底するものがあると考え、本書に収めることになった。東京で暮らし始めてもうすぐ半年が経過しようとする今、改めて三作品を読み返してみると、一言では言い切れない様々な想いが過ってくる。窮屈な学校生活や孤独に苦しんでいた当時の私と、今の私を比較することなどできないが、それでも一つだけ変化していないものがあるとすれば、それは「書くこと」に対する変わらぬ情熱だろう。特に表題作の「メリーゴーランド」は、僭越ながら申し上げさせていただければ、私がこれまで書いてきた小説の中で――その後の方法論の基礎になっている点や、ひとつひとつの場面へのこだわりという点でも――最も思い入れの深い作品である。
 最後に、本書をAmazonのKindle Direct Publishingから刊行するに当たって、表紙カバーのレイアウトを担当してくれた門倉ユカに感謝を捧げたい。彼女の装訂のおかげで、一冊の本としてのトータルな仕上がりは格段に上昇した。そして、何よりも本書を購入して読んで下さった全ての読者諸氏に心から感謝を申し上げたい。

                           二〇一四年九月 鈴村智久
                                    S/K Studio





 
聖アントニウスの誘惑聖アントニウスの誘惑
(2014/08/31)
鈴村智久

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 鈴村智久の新しい小説集『聖アントニウスの誘惑』(S/K Studio出版、装訂/門倉ユカ )がAmazonにて発売されました。今回も私のコンセプトを上手く汲み取って下さったレイアウト担当の門倉ユカ様と、素晴らしい御仕事ができました。初めての方も、このサイトを読んで下さっている方も、どうか一度開いてこの世界を体感して下さい。

内容紹介

Web2.0以後の高度に先鋭化したネット社会の「黄昏」を舞台にした鈴村智久の初期作品集。
Page Not Found(ページは見つかりませんでした)という画面から召喚される悪夢を描いた表題作の他、ありとあらゆる事物が記号表現化した仮想世界で〈創造主〉を探し求める旅を続ける少年と少女の巡礼譚「MOTHER Ω」、無人化したプログラム世界の夕暮れの廃墟に存在する謎の知性との接触を描いた「デイノン」など――Web社会の「盲点」から現代人の名状し難い孤独を炙り出し、存在論とメディア論の新たな地平を描出した来るべき時代の黙示録。

登録情報

フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 764 KB
紙の本の長さ: 47 ページ
出版社: S/K Studio出版 (2014/8/31)
販売: Amazon Services International, Inc.
言語: 日本語
ASIN: B00N7WYD6U



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