† 美術/アート †

神秘的な夜の海岸を描いたベルギー象徴主義の画家、レオン・スピリアールトの世界

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 魂が深い樹液の奥へ降下したような寝静まった夜更けに、ときおり思い出してしまう画家がいる。ベルギー象徴主義に属するレオン・スピリアールト(Léon Spilliaert、1881年7月28日 - 1946年11月23日)である。私は以前から彼の海岸を描いた孤独な――より適切に言えば、「孤絶的」なほどの――夜の世界に惹かれていた。惹かれる、というよりも、この素朴な絵画の質感と、無人化しているという点で初期のデ・キリコにも通じる独特な内省的/瞑想的画風に魂を癒されるためであろう。

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 どの都市にも、川縁や海辺に近い、普段あまり人のいない場所というものがあるはずだ。スピリアールトが、これらの神秘的ですらある夜の景色を描くために、その場に座ってスケッチを取っていた姿を私は想像している。それはやはり、途轍もなく孤独な画家の姿という他ないだろう。

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 もしかすると、「死後の世界」の形象とは、このように単純素朴な自然の景色にあるのかもしれない。人物は小さな「点」にまで縮小されている。稲村ケ崎の浜辺のように、あたかも砂鉄を含んだように黒い砂浜が果てしなく、どこまでも広がっている。眠れない夜が、明日も訪れるかのように。

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 一人の人間が本当に心から「魂を寄り添わせられる」画家は、実はそれほど多くはないのではないだろうか。単なる教養のため、あるいは展覧会で何となく気に入って、研究者たちが盛んに議論に上げるから……などといった様々な理由で、私たちは数多くの画家たちの存在を知っていく。それは今後も続くだろう。だが、「魂を寄り添わせられる」画家を持つということが、現代社会を生きていく上で今希求されているのは間違いない。

ういほいほ

 私は今後も、スピリアールトの世界に立ち返ってくるだろう。

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「スピリアールトの画集」


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(2006/04)
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