† 詩集 †

詩 『 私は昨夜、鈴村智久が彼自身の書いた紙の如きものをガリガリと噛み砕くのを目撃した 』

ジェニ・サヴィル《ハイフン》(1999)
ジェニー・サヴィル《ハイフン》(1999)




君は知っているか
鈴村智久という一人の男を
彼とは何者なのだろうか
私は彼について何も知らない
だが昨夜だったか いつでも良いのだが
私は彼に出会った
彼と握手した
彼はにこやかな笑みを浮かべながらこう言った
――私は小説を書いています
私が鈴村智久であるためには
今後も小説を書き続けねばならないだろう
だがそもそも
私が鈴村であることを完全に証明し得るものはどこにもないのだ
私は誰と握手したのか
私は何を書いているのか
鈴村智久よ 私に教えてくれ
私が何者であるかを
私は何を書くべきであるかを
私は何を信じ
何を美とみなし
何を後世に残すべきかを
私に教えよ
ただ一人のお前



(14.12.16)







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