† 小説草稿 †

ichinariの噂







 綾花の通っている学校には、Twitterにまつわる奇妙な噂があった。ほとんどの生徒が今はLINEやTwitter、Facebookをしているこの時代にあって、なぜTwitterからあえてそのような噂が生まれてきたのか、綾花にも判らなかった。噂といっても、NEVERまとめで特集されているような有名な都市伝説ではなくて、あくまでそれは綾花の暮らしている学校周辺で囁かれ始めている話だった。それを初めて耳にしたのは、昼休みに典子と北館の人気のない裏庭を歩いている時だった。
「ねえ知ってる? イチナリ君にまつわる怖い話」
「えっ、何それ?」
「なんかね、ある生徒がいつもみたいに何気なくTwitterを見ていたら、@i-chinarikunっていうアカウント名のユーザーからフォローされたんだって。プロフィールには、東京在住、高校二年、♂って書かれてて、見開いた眼の大きな画像がアイコンになってたそうなの。Twitterやり始めたばかりみたいで、総ツイート数が10未満って表示されてたみたいなんだけど、ツイートを遡っていったら明らかに100以上あったんだって。それも、その大半がその生徒の家の写真とか、登校時や帰宅時の写真ばかり。中には少し開けた玄関のドアの隙間からその生徒の靴を映したものも勝手に掲載されてたみたい。その子、さすがに衝撃を受けて即座にTwitterのシステムに違反報告したんだって。そうしたら、翌日にはアカウントそのものが削除されたみたいで、とりあえずホッとしたの。でも、それから一週間と経たないうちに今度は@ic-hinarikunっていう似たようなユーザーが同じような行為をし始めたそうなの」











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