† Twitter †

01/05のツイートまとめ

afterfinitude01

自分に少なくとも好意を持っている同級生相手に「豚の脣」は端的に異常というか露骨に下品、猥雑である。だが大江の文体は影響源のガスカールにはないユーモアがあって、この魅力にやはり小谷野も言及している。これは対象を審美的に描くタイプの作家とは本質的に異なる方法論。
01-05 21:30

作文のコンクールで優勝した大江に関心を持った女子が「はいてるから」と言って「スカートをめくらせた」が、実は何もはいてなくて、語り手はそこに「まばらな毛がはえているところまで豚の脣とおなじあれ」(131)を見た。こういうグロテスク・リアリズムは大江の真骨頂だろう。
01-05 21:23

年末年始は実家の書庫で原稿の加筆をしたり初期ニーチェの芸術論やデリダの絵画論を再読したりしていたが、気分転換に小谷野敦『江藤淳と大江健三郎』を開いた。国民学校時代の挿話を描いた『遅れてきた青年』の引用があり、そこを読んでいて、やはり大江のパーソナリティには何か謎があると感じた。
01-05 21:14

『血の轍』の母と息子の関係は自己愛的関係にある。この関係を破綻させる全てのものが排除されるが、そもそもその動機は何なのか? 片想いしたまま死んだ「本当の父親」の面影を主人公に投影しているから? ネクロフィリア的な倒錯者だから?伏線の回収を延期させる点ではやはり商業的な路線。
01-05 20:47

1巻に震撼したので期待した押見修造『血の轍』2巻だが、母と同級生の恋文を破る場面には半ば興醒めしてしまった。私は息子に恋する母が見たかったのではない(それなら展開が読める)。好きになった女子との関係を身近な悪魔的存在にめちゃくちゃにされる流れは既に『惡の華』でやり尽くしたはず。
01-05 20:38

オブジェクト指向文学は、例えば路上の一個の石や雑草に一人称を与えるような「遊び心」から始まるのではないか。ただし、そこに書き手の意識を投影しないこと。語るに際して一切の人間主義的な観念を排除すること。こういう文学がいまロシアの前衛詩で流行り始めているようだ。
01-05 20:08

オブジェクト指向詩の日本詩壇での先鋭的な一例として小笠原鳥類をあげることに異論を唱える論者はいないだろう。物語性の排除、言語の非統御的な離接的配置、人間ではなく海洋生物(あるいは植物、無機物)にナラティブを譲渡する言語的機制。ヴォルフソンの素描する諸性質をほぼ網羅している。
01-05 20:05

星野太の論文は後日読む予定だが、今のところ個人的にオススメなのはゴルィンコ=ヴォルフリン「閉ざされたアクセスのポエジー」。OOOの文学的汎用性については私もハーマンにインスパイアされた小説『人形』で試みたが、ここではOOOの美学的な応用性にフォーカスしている。珍しくアナログメモを。 https://t.co/J0mOeavMlC
01-05 19:57

その先に待っているのがアンソロポシーン特集のハラウェイ論文における非人間と人間の境界の抹消、あるいは「ゆるやかな浸透」(人類の起源としてのサイボーグ)だろう。現在の私はこの方向に否定も肯定もしないが。
01-05 19:50

実際、Apple信者の日本人の大半が既にアクセラレイショニストなのではないか。新しい家電に敏感、社会格差の是正には肯定的、皆がやり始めたら腕のチップ埋め込みもOK、こういうタイプは既に加速派の流れに合流している。この問題系はギャロウェイ『プロトコル』とも関係してくる。
01-05 19:43



スルニチェク&ウィリアムズ「加速派政治宣言」は2008年以降の新自由主義2·0やGoogleやAmazonの未来を政治的に考える上で重要な参照軸。ニック・ランドの新反動主義にはいかなるシンパシーも寄せられないが、後期資本主義を「ナヴィゲーショナルな加速」(178)のもとに肯定する視座には共感できる。
01-05 19:38

単なる印象論だが、千葉が解放系をあえて閉鎖的な有限性に転換して捉える視座は、おそらく彼の解放的なファッション(「哲子の部屋」)や身体観と表裏一体の関係にあると思う。社交的でラフだからこそ、あえてドゥルーズも開かれた解放系で捉える必要はない。そこはバランスを取ってるのだろう。
01-05 19:24

『現代思想』2018年1月号、千葉雅也「ラディカルな有限性」は目新しい発見こそなかったが卒なくSR、NR、OOO、加速主義などがまとめられていた。ラリュエルの使ったunilateralな線を強調したり、総体的な傾向を「有限性の徹底」と表現するあたりはラカンの自閉症スペクトラムとも関係するだろう。
01-05 19:19

関連記事
スポンサーサイト
*Edit TB(0) | CO(0)



~ Comment ~















管理者にだけ表示を許可する

~ Trackback ~


Back      Next