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04/08のツイートまとめ

afterfinitude01

『おらおらでひとりいぐも』は語り手桃子の過去が折り畳まれた温かい物語で、読みながら不覚にも二度頬に涙が伝った。ラストの孫娘が窓を開けて春の到来を告げる場面には名状し難い美しさを感じた。老いるわたしと新たに成長していくあなた。その連綿と続くつながり。土の薫りも微かに漂う文体。
04-08 13:41

最愛の人が死んで悲嘆の渦に沈んでいる時に「あぶぶぶぶ」と心の内側を表現するようなセンスは詩的言語(特に幼児用の歌詞)に近くて驚くほど喚起的だ。地文は丁寧に山歩きのディテールなどを描きつつ、意識の流れはむしろ「歌詞なし」で即興的に表現されている。
04-08 13:34

物語は不意に心の中で故郷の東北弁(おらの最古層)が溢れ出てくることから始まり、八角山の壮麗な夢を見てそこが東京生活で失っていた真の自己の源流であることに気付き、過去のおらたちとの対話をしながら墓参りへ向かうという構成。圧倒的なのは夫が急逝した時の心の叫び。言語の裸性といっていい。
04-08 13:25

ずっと謎だったタイトルの意味もようやく理解した。おらおら(心の中に存在する複数化、多層化した全ての他者たち)であるたった一人の私が、亡き夫のいるであろう「目に見えない世界」へ向かう、つまり死の準備をするということ。ここで二人称の「おめ」(神的存在)に生を委ねるということが起きる。
04-08 13:17

若竹千佐子『おらおらでひとりいぐも』読了。これほど一気に読ませるリズミカルで味わい深い小説があるとは。語り手は七十過ぎの夫に先立たれたおばあさんだが、泣く怒る笑う愛するの起伏が瑞々しくてさながらうら若い少女のよう。三人称で自由間接話法ベースにオノマトペを超絶的に駆使する傑作。
04-08 13:11

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