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鈴村智久の研究室

表象文化論、美学の研究者鈴村智久です。哲学・思想ブログランキング総合2位。

05/02のツイートまとめ

Posted by 鈴村智久 on   0 comments   0 trackback

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パフォーマンス的解釈とは別次元で「客観的な批評」というものが「ある」とここまで明晰に提示し得たこと。加えて、デリダやイェール学派が前提する暗黙理の反意図主義的傾向を解釈学的循環の観点から反論し得たこと。この二点だけでもキャロルの現代思想への貢献度の高さが窺える。
05-02 23:48

読みながら思い出したのは、以前ある読み手がとある漫画をドゥルーズを使って読んでいた点。その漫画に該当する概念を意図的な水準で当てはめることはできなかったが、彼はいわばドゥルーズを漫画に応用していた。こういうタイプの恣意的な仮説に基づく解釈がキャロルの批判するパフォーマンス的解釈。
05-02 23:40

この議論は新しい人類学、仏教などをハイブリッドした昨今のSR界隈で見られる一傾向に対する強力な批判でもある。いわば相関主義を克服したと主張しつつ議論構成において未だ相関主義に滞留すること(受容理論への盲目的依存)がここで問題視されているわけであり、安易な概念創造への抑止力にもなる。
05-02 23:27

キャロルの議論で最も刺激的なのは、受容理論に依拠する「仮説意図主義者」論駁部分。つまり作者の意図を読み取る行為よりも、恣意的な解釈を通じて批評行為それ自体をひとつの芸術作品として提示する「パフォーマンス的解釈」(performative interpretation)への透徹した批判。
05-02 23:16

ノエル・キャロル『批評について』読了。印象論に堕すことなく制作者の「意図」から推測され得ることを踏まえて解釈を制限させる「理由に基づいた価値付け」(reasoned evaluation)の正当性を主張する、分析美学の重鎮による重要著作。読む/書くことに携わる全ての人に開かれた新しい批評の可能性。
05-02 23:08

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