† 建築学 †

MINORU NOMATAと記憶の宮殿

Points of View - 視線の変遷 - 野又穫作品集Points of View - 視線の変遷 - 野又穫作品集
(2004/02)
野又 穫

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「記憶の宮殿」をデザインせよ

マテオ・リッチは中国に最初にキリスト教を布教したイエズス会士であるが、彼にはある「記憶術」が存在した。
それは、何かを記憶しようとする時、それに「形態」を、具体的には「建造物」としての形態を与えることである。
いわば、記憶対象の収納スペースをイメージできる空間を脳内に用意するのだ。
この野又穣氏の作品集は、どれもが突出した「記憶の宮殿」である。
本書を「記憶のデザイン形式」として読解してみることを提案しておきたい。

ちなみに、本書にはボルヘスの「バベルの図書館」も存在している。
ボルヘスにとって、おそらく「本」に包み込まれることは原始林への懐郷に近い「子宮回帰」だったのだろう。
そういったことをも感じさせる、無人の静謐な建造物群が世界として広がっている。
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