† 文学 †

「聖なる書物」についてのメモ

場所と産霊 近代日本思想史場所と産霊 近代日本思想史
(2010/07/29)
安藤 礼二

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メモ

○「多(マルチチュード)」と「一(ユニオン)」の交換可能性は、世界のあらゆる事象において成立する。

○スウェデンボルグは、聖書に記されていることは全て、例外なく「真実である」と確信していた。そうすることで思想形成していった。このスタイルは重要だと思われる。

○トマス・カーライルは1833年に、「世界史とは、あらゆる人間が解読すると同時に書かなければならない、そしてそこに自分自身をも書き込んでいる一冊の聖書である」と言明した。本書では、宇宙=書物というこの系譜が記されている。

○クルツィウスの『ヨーロッパ文学とラテン中世』における文学観によれば、「古代ギリシアから聖書、さらにはダンテ、シェイクスピアを経てゲーテに至るまで、ヨーロッパ文学とは象徴としての聖なる書物をめぐる歴史であった」と述べられている。

○ボルヘスが『コーラン』から得た「聖なる書物」のイメージは、以下のようなものである。すなわち、「聖なる書物とは、神の属性、神そのものであり、同時にその神のまとう一つの仮面である。全ての書物の母型としてある究極の書物、それは神として存在し、その神が住まうところのものである」。

○中国における『紅楼夢』には、世界に起きた一切の出来事を刻む「石」の存在が明記されている。「石は一冊の書物であり、世界そのものである……」。

○「ウ・トポス」とは、語源的に「この地上には存在しない場所=非在」を意味する。

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