† 文芸理論 †

執筆状況の報告

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by Georges Seurat

現在、立て続けに二つの掌編小説を書き上げ、推敲作業をしている。
二つとも、自分が思うにダークな作品に仕上がった。
どちらも異端的かつ悪魔的な世界が登場するが、それはもしかすると三人称形式で小説を書く上での私の作風だったのかもしれない。
いずれにしても、一から物語を構築する作業は楽しい。
頭を使うし、何より「書きながら同時にスリルを味わう」ことができる、という稀有な悦びがある。
これは一度でも真剣に物語を書くことをした人間にしか理解できないことだろう。

ちなみに、上記に記載した絵はスーラの素描であるが、私は彼の叙情的で色彩豊かな風景画よりも、このような陰影を活かした神秘的な素描の方に惹かれる。
ルドンでも同じで、彼の晩年の作品の美は、初期の暗さがあって初めて美しく到来するものだと考えている。
つまり、それは私の中で、「芸術にはどこか暗いところがあるべきだ」という静かな願望なのかもしれない。
暗さを持った芸術家が、同時に明るい作品も描いていると私は安心する。
だが、どちらか片方に傾斜していると、「人間味」があまり感じられないのだ。
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