† 音楽 †

バッハ/メシアン

バッハ:マタイ受難曲 バッハ:マタイ受難曲
ミュンヘン・バッハ(合)、テッパー(ヘルタ) 他 (1991/09/25)
ユニバーサルクラシック

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キリスト教に関わる宗教曲を集めている。
私はこの曲を全曲聴いたが、やはり第一曲目が素晴らしい。
イエズスが苦悩しながら、ゆっくりとカルワリオを上っている姿が鮮烈にイメージとして沸き起こる。
おそらく、これ以上に「受難」を感じさせる音楽は存在しない気がする。
第六曲の「香油をそそぐ女」は『ヨハネ受難曲』と対応している。

J.S. Bach: Johannes-Passion Bwv 245 (arr. Robert Schumann) [SACD] J.S. Bach: Johannes-Passion Bwv 245 (arr. Robert Schumann) [SACD]
Clemens Heidrich、Gerhild Romberger 他 (2007/05/29)
CPO

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メシアン:オルガン曲集メシアン:オルガン曲集
(1995/08/02)
プレストン(サイモン)

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メシアン:幼児イエズスに注ぐ20のまなざしメシアン:幼児イエズスに注ぐ20のまなざし
(2002/07/31)
オグドン(ジョン)

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メシアン:鳥たちの目覚めメシアン:鳥たちの目覚め
(1996/05/25)
フランス国立管弦楽団ラジオ・フランス合唱団

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世界ステンドグラス文化図鑑世界ステンドグラス文化図鑑
(2005/07)
ヴァージニア・チエッフォ・ラガンメアリ・クラーキン・ヒギンス

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音の画家

メシアンは、幼年時代にステンドグラスを見つめながら、メロディーを聴いていたといわれている。
彼の頭の中で、「音=色」という美しい等式が成立していたのだ。
彼にとって「色」とは「音」を奏でるものであり、その逆でもあったわけだ。

メシアンの音楽から流れるのは、やはりステンドグラス的で静謐な世界である。
ステンドグラスに描かれるモチーフは、実はカトリックとプロテスタントで異なるようだ。
ステンドグラスを専門にした芸術家には、フレデリック・ウィルソンやマルク・シャガールらがいる。

私がメシアンのオルガン曲集の一つで見出したイメージは、実は少し薄暗い螺旋階段の世界だった。
わずかに蝋燭が点在し、奥で天使のような少年が微笑んでいる。
彼には翼がある――そういう「イメージ」喚起力を豊かに持った作曲家である。

代表作の一つである「幼子イエズス」も、やはり映像的な、或いは絵画素を喚起させるメロディーである。
しかし、むしろ私は「アッシャー家の崩壊」が持つ、神秘的でどこか孤独な「館」の光景が浮かんだのだ。
無論、メシアンはこれをカトリック神秘主義的な理念のもとで作曲したのだろう。
だが、作曲家の意図が聴く者に伝播する時、その意図が作曲家自身がイメージした風景と一致するとは限らないのではないか。
これは文学でも見受けられる現象だ。
少なくとも、メシアンの「幼子イエズス」には、バッハの「マタイ」のような荘厳さよりも、むしろ「神秘的で不可思議な謎」のような表現が適切だと思われる。

† メシアンの言葉 「カトリックについて」 †

「私が何よりも表現したかった概念――それはあらゆるものに優先しているという意味で最も重要なものだが――は、カトリック信仰における真実の実在ということだった。」

「それが私の作品で第一に重要な点であり、最も高尚にして最も有用な価値のある、最期の瞬間にもけして悔いることのない唯一の点であろう」


いずれにせよ、聴けば聴くほど奥が深まる音楽である。

Olivier Messiaen

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

オリヴィエ=ウジェーヌ=プロスペール=シャルル・メシアン(Olivier-Eugène-Prosper-Charles Messiaen, 1908年12月10日 - 1992年4月27日)は20世紀のフランスおよび世界を代表する作曲家。通常は「Olivier Messiaen(オリヴィエ・メシアン)」の名で知られる。アヴィニョンに生まれ、クリシーの病院で亡くなった。 オルガン奏者、ピアニストとしても長年演奏活動を続け、録音も数多く残している。また、本人は作曲家としての肩書きに「リズムの創作家」をも名乗っており、神学者としても稀にみる博学さを持ち合わせており、そして鳥類学者として世界中の鳥の声を採譜した貴重な偉業を成し遂げた。色彩についての言及がことさら多く、音を聴くと色彩や模様などを連想するという共感覚の持ち主であり、その詳細な記述は世界の人々を驚愕させたが、それを楽譜に書き込むことも多かった。

1931年に、22歳の若さでパリのサント・トリニテ教会のオルガニストに就任した。そこでの即興演奏は世界中に評判となり、彼の即興演奏を聴こうと人々は教会を熱心に訪れることとなった。彼はこの職を、その最期まで60年以上も務めることとなった。

ちなみに、彼の命日を日本においては1992年4月28日とした情報が旧来からあったが、最近ではそれは誤報であったことが知られており、正しくは1992年4月27日と改められている。

「家族構成」

父親: ピエール・メシアン(Pierre Messiaen, 1883年 - 1957年)英文学者
母親: セシル・ソヴァージュ(fr:Cécile Sauvage, 1883年 - 1927年)詩人
実弟: アラン・メシアン(Alain Messiaen)
夫人: クレール・デルボス(Claire Delbos, 1906年 - 1959年)ヴァイオリニスト,作曲家,1934年に結婚
子息: パスカル・メシアン(Pascal Messiaen, 1937年 -)デルボスとの子
夫人: イヴォンヌ・ロリオ=メシアン(Yvonne Loriod-Messiaen, 1924年 -)ピアニスト,デルボスの死後1962年に再婚

「経歴」

フランス南部のアヴィニョンで生まれた。8歳の頃からひとりでピアノと作曲の勉強を始め、11歳でパリ音楽院(コンセルヴァトワール)に入学。在学中より多くの作品を残し、1930年頃からはインドやギリシアのリズム、音と色彩の関係、鳥の鳴き声などの探求を始め、その影響が作品にあらわれるようになり、独自の音楽語法として用いるようになる。中でも移調の限られた旋法(M.T.L.)は、広く知られ、晩年まで彼の特徴的な雰囲気を形づくる一つの要素として様々に使用された。

1931年、パリのサントトリニテ教会のオルガニストとなり、そこで彼は即興演奏の技術を確立するとともに、多くの宗教音楽を作曲した。第二次世界大戦中にはドイツ軍の捕虜となり、収容所内で世の終わりのための四重奏曲を作る。1942年にパリに戻ってからは、母校であるパリ音楽院の教授となり、生徒としてピエール・ブーレーズ、カールハインツ・シュトックハウゼン、ヤニス・クセナキス、トリスタン・ミュライユ、ジェラール・グリゼーなど、日本人では別宮貞雄、矢代秋雄、丹波明、端山貢明、平義久、宍戸睦郎、篠原眞、吉田進、加古隆、福士則夫、仲俣申喜男、藤井一興、小鍛冶邦隆などを教えた。

著作も大変多く、特に初期の著書「わが音楽語法」は日本でも翻訳されている。(ただし日本語訳は現在絶版。)わが音楽語法を残した後、前衛の時代に入っても独自の探求は継続し、「クロノクロミー」、「我ら死者の復活を待ち望む」では理論の複雑化が頂点に達した。メシアン本人は「わが音楽語法の続編」を「リズムの教程」として簡易なブックレットの形で出版する意向を強く望んだが、その望みが果たされることはなかった。メシアンの死後、残された遺稿集を全て出版する計画が始まり、全7巻の遺稿集がLeduc社より出版された。個人の残した音楽理論書としては最大の規模を持つ。

電子楽器、オンド・マルトノを使用した「トゥランガリーラ交響曲」をはじめ、多くの作品が現在のクラシック音楽の基本レパートリーとして親しまれている。最初の妻の死後再婚したピアニストイヴォンヌ・ロリオのために書かれた作品が多く、ピアノ曲はもちろん、多くの管弦楽曲にピアノ独奏を含む。中でもピアノ曲「4つのリズムの練習曲」に含まれる「音価と強度のモード」は、戦後の現代音楽の出発点となったトータル・セリー(総音列技法)の理論を最初に提示した曲として重要であり、後にブーレーズがこの曲と同じセリーを用いて「構造I, II」を作曲した。鳥の鳴き声に基づく作品としては、全2時間にも及ぶ長大なピアノ曲集「鳥のカタログ(鳥類譜)」、フランス以外の世界各地の鳥の声を採用したピアノ協奏曲「異国の鳥たち」、同じくピアノ協奏曲「鳥たちの目覚め」、フルート曲「クロツグミ(クロウタドリ)」など多数。また宗教的な作品として、ピアノ曲「幼な子イエスに注ぐ20のまなざし」、「アーメンの幻影」、オルガン曲「オルガンの書」、「聖三位一体の神秘についての瞑想」、「聖体秘蹟の書」など、管弦楽曲「神の現存の3つの小典礼」、「我らの主・イエスキリストの変容」、「峡谷から星たちへ」、「彼方の閃光」など、そしてオペラ「アッシジの聖フランチェスコ」などがある。

1971年、エラスムス賞受賞


「日本との関係」

親日家でもあったメシアンは、クロード・サミュエルとの対談の中で、日本についての個人的愛着を公言しているのを確認することができる。文化や自然、景色や人柄、そして和食についても言及し、二度目の妻イヴォンヌ・ロリオも同様に日本が好きであることに触れ、1985年第1回京都賞(精神科学・表現芸術部門)受賞の際にも共に来日している。

日本人による国内の活動としては、芸術家グループ実験工房がその活動期であった1950年代に、「前奏曲集」、「アーメンの幻影」、「世の終わりのための四重奏曲」などを日本初演し(ピアニストは実験工房メンバーの園田高弘)、メシアンの研究と日本紹介につとめた。またこの活動はメンバーの作曲家、武満徹や湯浅譲二などの初期の作曲活動に多大な影響を与えている。

1962年に、イヴォンヌ・ロリオを伴って来日した際、NHKの主催による以下の3つの演奏会などが催された。(なお下記項目においてのみ、曲名表記は当時のポスターに従った)

1962年7月4日 トゥランガリラ交響曲(日本初演)小澤征爾指揮NHK交響楽団、イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ)本荘玲子(オンド・マルトノ)、オリヴィエ・メシアン監修 東京文化会館大ホール
1962年7月6日 幼な児イエズスへの20のまなざし イヴォンヌ・ロリオ(ピアノ)、アーメンの幻影 イヴォンヌ・ロリオ、オリヴィエ・メシアン(ピアノ)東京文化会館小ホール
1962年6月29日 オリヴィエ・メシアン講演会 第1部:リズムの研究 第2部:鳥の歌の記譜法 東京文化会館小ホール
メシアン夫妻は東京だけでなく、都市部から田舎まで様々な場所を訪れている。軽井沢を訪れた際には、ホトトギスを初めとする日本の鳥の声を採譜した。この他に奈良、山中湖、宮島なども訪れている。雅楽の演奏にも接している。


「7つの俳諧」

このときの日本旅行の印象は後に「7つの俳諧」(1962年)というアンサンブルのための作品にまとめられた。笙や篳篥がメシアンの語法を用いて巧妙に模倣されている。7つの曲から成り、それぞれの次のようなタイトルがつけられている。

導入部 (Introduction)
奈良公園と石灯籠 (Le parc de Nara et les lanternes de pierre)
山中湖-カデンツァ (Yamanaka-cadenza)
雅楽 (Gagaku)
宮島と海中の鳥居 (Miyajima et le torii dans la mer)
軽井沢の鳥たち (Les oiseaux de Karuizawa)
コーダ (Coda)

「主な作品」

「舞台作品」

歌劇『アッシジの聖フランチェスコ』(3幕)

「管弦楽曲」

トゥランガリーラ交響曲
キリストの昇天
われ死者の復活を待ち望む(管楽器とメタル・パーカッションのための)
彼方の閃光(全11楽章)
聖体秘蹟への讃歌
忘れられた捧げもの(交響的瞑想)
聖餐式
フーガ ニ短調
ほほえみ
クロノクロミー(全7曲)
コンセール・ア・カトル(四重奏と管弦楽のためのコンセール)(死後発見、後にロリオが完成)
輝ける墓
ある魂の純な歌

「ピアノと管弦楽の作品」

異国の鳥たち
7つの俳諧
天の都市の色彩
鳥たちの目覚め(当初、交響詩「春」として作曲)
ステンドグラスと鳥たち

「室内楽曲」

世の終わりのための四重奏曲
幻想曲
美しい水の祭典
主題と変奏
クロウタドリ
ジャン・ピエール・ゲセクの墓
モーツァルトの様式による歌
オーボエとピアノのための小品
ヴォカリーズ
ピアノと弦楽四重奏のための小品
未完のページ

「ピアノ曲」

前奏曲集
シャロットの婦人
大天空の悲しみ
カンテヨジャーヤ
ピアノのための小品
ポール・デュカスの墓のための小品
アーメンの幻影
創造のアーメン
星たちと環を持った惑星のアーメン
イエスの苦悶のアーメン
欲望のアーメン
天使たち、聖者たちと鳥たちの歌のアーメン
審判のアーメン
成就のアーメン
幼子イエスへの20の眼差し
鳥のカタログ(全13曲)
庭の頬白
ニワムシクイ
ロンドー
滑稽な幻想曲
鳥たちの小スケッチ

「オルガン曲」

旋法的素描(モードのスケッチ)
スコットランド風変奏曲
2枚折り絵-地上の生と至福の永遠性についてのエッセー
地上の生
天国
キリストの昇天(4つの交響的瞑想)(管弦楽曲からの編曲、第3曲のみ新曲と差し替え)
主の降誕
天上の饗宴
オルガンの書
聖体秘蹟の書(7つの小品)
聖霊降臨祭のミサ
モノディー
聖なる三位一体の神秘についての瞑想
トリスタンとイゾルデ-愛の主題
栄光に輝く身体
聖体秘蹟への捧げもの
前奏曲(1997年に発見)

「合唱曲」

ミサ
おお聖餐よ
ジャンヌ・ダルクへの合唱
カンタータ『魔法使い』
神の顕現の3つの小典礼
抑留者たちの歌
5つのルシャン
我らの主イエス・キリストの変容
聖なるボヘミアン(「綱渡りの頌歌」の抜粋)

「具体音音楽(ミュージック・コンクレート)」

音色―持続(メシアン自身この作品には不満で、後に撤回した)

「歌曲」

3つの歌
地と天の歌
ミへの貸し
無言の聖母讃歌
丸薬人形の踊り
汚れない虹
真夜中の裏表
復活
ハラウィ(愛と死の歌)
多くの死
ミのための詩
ヴィヨンの2つのバラード

「その他の作品」

和声の20の教程
老人の若さ(ローマ大賞応募作)
ジョルジュ・ユーの主題によるフーガ
現代的ソルフェージュの20の教程


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