† 文学 †

伊藤美佐子『通り道』

通り道
伊藤美佐子詩集

伊藤美佐子 書肆とい 1991/12出版
21cm 114p
[A5 判] NDC分類:911.56 販売価:\2,100(税込) (本体価:\2,000)


★引用

素晴らしい詩を発見した。

「創」

いちばん弱いところから
亀裂がおこる

でも そこからが
はじまりだとは言えないだろうか

器としての役目は
終わりに近づいているとしても
 
そこから沁み込む
ひかりがあるのだから




涙が出そうになった。
本当に美しい。

「七夕の日に」

私はどんなふうに存在していたのだろう
生まれる前の風景を見てみたい
どんな色の空だったか 木々だったか
そのなかで立ちつくしていた母の娘姿

生まれたばかりの私に付き添ってもう一度
年を重ねてゆきたい
つまづいて泣きべそをかきそうな少女を
微笑んで励ましてあげよう

だから
遠い未来の私 消えてこの世にはいない私に
お願いがあるのです

見えない手を添えて下さい
聞こえない声で頷いて下さい
一人では支えられそうにない
この魂のために



この詩を、私は生涯忘れない。


関連記事
スポンサーサイト
*Edit TB(0) | CO(2)



~ Comment ~

感謝

美しく刺激に富んだブログに出会えたことに感謝します。
「来るべきお方はあなたですか。それとも他の方を待つべきでしょうか。」
洗礼者ヨハネの懐かしい思い出の言葉です。すばらしい霊の道をお歩みくださいますように。
これからも楽しみに拝読させていただきます。
出会えたことに感謝!
[2008/06/27 04:08]  マリア・ヨハンナ  URL  [ 編集 ]

マリア・ヨハンナさんへ

御意見ありがとうございます。

コメントが遅れて申し訳ありません。
コメント、トラックバック機能を復活させましたので、またお話しさせていただければ嬉しく思います。

私は大阪の小さな街の教会で、聖書朗読を任されている22歳のカトリックの♂です。
洗礼は21歳の春に受けました。
まだ受けたばかり、歩み始め、ということですね。

このマリア・ヨハンナさんのお名前は、洗礼名なのでしょうか?
私はレオナルドのあの名高い《岩窟の聖母》が好きで、洗礼名はヨアンネス・ホ・バプティステスにいたしました。

これからもお元気でいてください。
ありがとう。
v-254
[2008/09/07 04:45]  Dilectio proximi  URL  [ 編集 ]















管理者にだけ表示を許可する

~ Trackback ~


Back      Next